

真っ赤な炎。吹き出す熱気。ガラス溶解炉の温度は1300度を超えている。棒状の道具「吹き竿(さお)」に巻きつけられ取り出されたガラスは、水あめのよう。両手で吹き竿を回しながら風船やシャボン玉を膨らませるように、赤色の「あめ」に息を吹き入れる。初めは、吹く量が分からずおっかなびっくり。コツをつかめば大胆になる。さらに、膨らませたり吹き竿を上下させ形を整えれば、世界で一つの花瓶が完成だ。
7mm四方の色ガラスを張り合わせるアート「ビッツパッチ」も奥が深い。色の組み合わせ、バランスなどでまったく違う表情の作品が生まれる。
いずれも作業はわずかな時間。だが、火を使い文明を発展させてきた人類が格闘し、伝承してきた技が凝縮されている。
【ハルナグラス】
住所/榛東村上野原2
電話/0279・54・8877
営業時間/9時―17時(季節変動あり)
定休日/年中無休


「トントン」「ギコギコギコ」「シュッ」「ガガガガガガ」「ガン、ガン、ガン」。木工の作業場にはいろいろな音が鳴り響く。音が1つ響くごとに、木材は自由自在にかたちを変えていく。
“太古”といわれる昔から、人にとって木は一番身近な素材の1つだった。のこぎりで切る、金づちでくぎを打つ、きりで穴を開ける、のみやかんなで削る。単純な工程の組み合わせで、日本人は小さな道具から巨大建築まで、さまざまなものをつくってきた。
音が無くなったとき、そこには木材ではなく、新しい1つの道具が姿を現している。鳴り響く音は、木としては成長しなくなった木材に、道具としての命を吹き込む儀式なのかもしれない。
きょうは親子で協力して鳥の巣箱づくり。出来栄えはいかが?
【あかぎ木の家】
住所/富士見村赤城山1-2
電話/027・287・8806
営業時間/10時―16時(冬季15時)
定休日/年末年始休


こんにゃく作りでは練りが重要。湯を加え、のり状にしたこんにゃく粉(精粉)をいったん冷まし、練る。手でよく混ぜ、凝固剤も入れてさらに混ぜる。練りが足らなくても練り過ぎてもいけない、ここが勝負の分かれ道。その感触に、体験者の表情はさまざまだ。
「コンニャクイモは収穫するまでに3年かかります」「イモは英語でエレファント・フット(象の足)」「1年間で約12億枚が食べられます」―。空き時間には豆知識の伝授。下仁田が精粉出荷の一大拠点であることも、もちろん説明する。
ゆで上がったこんにゃくに包丁を入れ、田楽みそを付けていただく。何といっても、弾力ある歯応えがこんにゃくのだいご味。そこには1000年以上の歴史が詰まっている。
【こんにゃく手作り体験道場】
住所/下仁田町下仁田390-1
電話/0274・82・2111(役場)
通年


藍染めは“生き物”という。タデアイ(蓼藍)を発酵させてつくった
(すくも)をかめに仕込み、あくなどを加えてできた藍液は、菌の働きが発色を左右するからだ。液面に浮かんだ泡は準備完了の印。
幾重にも折り重ねた布に板木を押し当て、染まらない部分をつくって模様をなす板締め絞り。どんな柄にしたいのか、どんな柄ができるのか、考え、思いめぐらせるにつけ期待は増していく。
かめに漬け、藍液をよく染み込ませては引き上げ、漬けては引き上げの繰り返し。空気で酸化させないと発色しない。根気のいる作業が「ジャパンブルー」と呼ばれる深い青を醸し出す。
青と白、板木と布の折り目。たったそれだけの組み合わせが、無限の可能性を持っている。
【高崎市染料植物園】
住所/高崎市寺尾町2302-11
電話/027・328・6808
営業時間/9時―16時30分
定休日/月曜・祝日の翌日・年末年始