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タンスからあふれ出してる冬の風
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小野上中2年 佐藤 俊樹
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【評】開けっぱなしのタンスでしょう。そこから冬の風が吹いてくるというイメージがいい。こうした詩的飛躍に、佐藤君の進歩を見ました。
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落葉舞う大きく見える大地かな
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小野上中2年 佐藤 陽
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【評】風に翻弄(ほんろう)される落ち葉に、地の広大さがあらためて思われたのです。しかし、考えてみれば人間も落ち葉と大差ないのかもしれません。
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雪降る日セロハンテープの長さかな
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小野上中2年 宮 裕太
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【評】二物衝撃の妙。ただし、「雪降る日」と「セロハンテープ」の関係を理屈づけようとすると、この句のおもしろさは台無しになります。
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冬晴れのみかんのかわが落ちるかな
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小野上中3年 朝比奈泰寛
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【評】これも理屈を言わずに、おもしろさを素直に享受したい作品。ちなみに、高浜虚子に「川を見るバナナの皮は手より落ち」があります。
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教室にひとつ枯木の景色かな
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小野上中1年 朝比奈明子
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【評】教室から見える実景が、心象風景に転化したかのようです。学校のまわりの冬枯れが、何だか教室の中にまでしのび込んできたみたい。
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新聞に白菜包まれ冬来たり
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小野上中1年 飯塚 仁美
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【評】「冬来たり」という歯切れのいい断定に共感しました。新聞紙に包まれたハクサイのみずみずしい色が、ぱっと目に浮かんできます。
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校庭に風が遊んで冬休み
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前橋二中2年 重原 由佳
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【評】人気(ひとけ)のない校庭を、冷たい風だけが吹き過ぎてゆきます。いかにも冬休みらしいちょっとさびしい光景を、たいへんうまく描きました。
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光さす机の上の暖かさ
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下仁田東中3年 榊原 望
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【評】実際の暖かさと共に心理的な暖かさも感じさせるのが、俳句の短さの効果。こういうところから、多様な解釈が展開してゆくわけです。
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白い雲のんびり動くなまけもの
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下仁田東中3年 斉藤 優子
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【評】「なまけもの」と言いながら、実は、そこにはある種のあこがれが託されているような気もします。
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友がいて焚火の炎が光る朝
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富岡南中3年 神戸絵里香
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【評】友がいることの喜びが、「炎が光る」という表現に結実したようです。たき火を囲みながら、どんな会話が交わされたのでしょうか。
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北風が勉強部屋の窓たたく
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富岡南中3年 今井 悠子
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【評】北風は、勉強する作者を励まそうとしているのでしょうか。逆に、邪魔しようとしているのでしょうか。いよいよ受験シーズンですね。
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北風の音が聞こえたあの公園
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富岡南中3年 永井恵利加
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【評】公園にまつわるさまざまなドラマが、読者の心に次々と連想されます。「あの」の働きでしょうね。
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紅葉散るあの日のことはもうすてた
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川場中3年 井上美寿々
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【評】この句にも、「あの」が使われています。そして同じように、さまざまなドラマが思い浮かび、ちょっと切ない気分が伝わってきます。
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庭の砂利凍った音が夜に響く
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高崎片岡中3年 押元 萌実
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【評】凍(い)てついた砂利を踏む音というのは、確かに印象的なもの。歩いているのは作者か、別のだれかか。これもいろいろに想像できます。
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秋風が帰りの道を歩いてる
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群馬大附中2年 栗原 沙苗
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【評】作者が歩く道を、秋風も歩いているというのです。この擬人化表現により、作者がとらえた季節感が確かなものとして伝わってきます。
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かがみもちおばあちゃんにそっくりだ
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玉村南中1年 平石 岬
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【評】どっしりとした、頼りがいのあるおばあちゃんという感じ。孫としての愛情を込めた俳句でしょう。
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クリスマスツリーのベルの音チリン
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県立盲学校5年 井口 美優
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【評】井口さんの耳のよさが、とてもよく分かります。ベルの音のほかにも、クリスマスの日のいろんな音が聞こえてきたことでしょうね。
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こたつ好き私の前世ねこかもね
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群馬国府小6年 森山加奈子
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【評】ユーモア精神をもって、自分を客観的に眺めている点がいい。これは、心にゆとりがないとできないこと。「前世」が効いていますね。
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円覚寺もみじが散ったあの夕日
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藤岡美九里東小6年 持田 知奈
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【評】修学旅行でおとずれた鎌倉の円覚寺。真っ赤なモミジが散り、それがまるで夕日の色に生まれ変わったみたいに感じられたのでしょう。
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夏休み宿題あとでと悪魔いう
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大間々南小6年 星野 翔也
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【評】つい宿題をあとまわしにしてしまい、最後に苦労するんだよね。私も経験があるから、星野君の気持ちは手に取るように分かります。
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雨あがり校庭キラキラ虹見えた
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大間々南小6年 椎名 彩
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【評】空には虹がかかり、雨あがりの校庭が一段と輝いて見えます。椎名さんの心の中も、同じようにキラキラと輝いていたことでしょう。
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寒い朝まどの外には雪一つ
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昭和大河原小6年 筏井 桃夏
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【評】「雪一つ」は、降り始めの雪を言ったものでしょうか。筏井さんの心の中のイメージでしょうか。どちらにしても、美しい作品です。
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ねぼうして今年はおそい雪たちだ
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昭和大河原小6年 山田 貴之
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【評】例年より遅い降雪を、「ねぼう」という言葉で表現。雪の多い地域に住む人ならではの俳句ですね。
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やなふゆもサッカーできればもんくなし
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群馬上郊小5年 金井 智浩
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【評】サッカー大好き少年の金井君。「もんくなし」というきっぱりとした言い方が、気持ちいいですね。
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