鈴木伸一選
2004年3月30日上毛新聞掲載
春風の向こうで笑う遠い日の記憶
太田女子高1年 小川 栄子
【評】「向こう」ですから、記憶はどこかおぼろげで、はかない印象。それゆえ春風にも、あたたかさというよりさびしさが感じられます。
封筒を開ける手軽し桃の花
東京・落語家 桂 夏丸
【評】「桃の花」が、手紙を開封するときの心の弾みを受けて、実に効果的。季語の模範的な用例です。