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鳥たちが集まる場所に春がある
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小野上中1年 中澤 奈美
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【評】自然の中の生き物たちは、人間よりもずっと季節の変化に敏感なのでしょう。しかし、それに気づいた中澤さんの感覚も大したもの。
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夕暮れの影と重なり椿かな
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小野上中1年 長久保徴子
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【評】シロツバキもありますが、ここでは赤い花でしょう。そこに夕闇が重なり、さらに深々とした色合いをたたえているという感じです。
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金曜日なんだか冬がすぎていく
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小野上中1年 樋田 将治
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【評】明日から休みという安堵感(あんどかん)を覚える半面、何か気の抜けたような思いにもとらわれる金曜日。そんな作者の様子が、よく伝わります。
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福寿草重なり合ってる笑顔かな
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小野上中1年 佐藤 絵理
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【評】黄金色のフクジュソウは、見るからに新春のすがすがしさを感じさせます。なるほど、笑顔の似合う花と言うこともできそうですね。
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4時間目青いシャーペン春の予感
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小野上中1年 佐藤 未菜
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【評】中学生にとって、シャーペンは最も親しみを覚える日用品の一つでしょう。そうした身近なものから季節の推移をとらえたのがいい。
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消しゴムで消して感じる春の色
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小野上中1年 一場 萌
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【評】この句も、身近なものを題材としています。こんなふうに日常の中に詩情を発見できるようになれば、俳句が一層楽しくなります。
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冬のやみシャーペンの音こだまする
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小野上中1年 佐藤 克紀
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【評】シャーペンをノックする音が、耳の底に残っているのでしょう。それが、あたかも闇の奥から聞こえてくるかのように思えるのです。
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髪なびく梅の香りの風が吹く
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小野上中1年 野村 成美
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【評】発想はやや類型的ですが、早春ならではのすがすがしさが素直に描かれており、好感が持てます。この風は、「東風(こち)」でしょうか。
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追いかけた落ち葉の数は夢の数
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小野上中2年 佐藤 俊樹
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【評】むろん、はかなく消える夢もたくさんあります。が、そこであきらめてしまったら、何も実現しません。いつでも夢を持ちましょう。
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夜深し空に迷った流れ星
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小野上中2年 茂木 光
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【評】「夜に迷った流れ星」は、作者自身の姿かもしれません。孤独感から目をそらさず、自分という存在を掘り下げていってください。
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大晦日東西南北サイレンや
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小野上中2年 佐藤 陽
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【評】突然聞こえてきた、けたたましいサイレンの音。大晦日(おおみそか)だけに、いつにも増して不安を感じます。
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俳句書く空のようにはうかばない
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小野上中2年 野村 大樹
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【評】俳句を書き続けるのは大変なことですが、若い人たちには、それを乗り越えてゆく力もあるはず。
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首すじのマフラーはずして風を巻く
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安中一中2年 佐藤有里恵
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【評】「風を巻く」という表現がいい。首すじが清々(せいせい)したと同時に、まだどことなく寒さも感じているといった様子が、自然に分かります。
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温かい風ふけばもうクラスがえ
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安中一中2年 鈴木 ゆり
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【評】学校の1年間というのは、本当に早いものです。2月半ばともなると、新年度のクラス編成が気になり出し、何だか落ち着きません。
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春の空誰かが恋におちるとき
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安中一中2年 宮沢 綾乃
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【評】春は、恋を予感させる季節でもあります。「誰かが」という曖昧(あいまい)な表現をしていますが、恋に落ちるのは、むろん作者自身でしょう。
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春光の先には梅が咲いている
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高崎片岡中3年 藤田 槙子
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【評】きらきらと輝く光は、「春」という季節への水先案内役なのでしょう。ウメの花の楚々(そそ)とした美しさに、心が洗われるようです。
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春の水さらりさらりと手をすべる
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高崎片岡中3年 阿部 裕子
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【評】「さらりさらりと手をすべる」は、確かに春の水ならではの感触。春の水のみに焦点を絞り込んだ書き方が、見事に効を奏しました。
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体育館外より寒い冬がある
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下仁田東中3年 黛 大介
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【評】冷えきった体育館は、外よりもむしろ寒く感じることがあります。「冬がある」の端的さもいい。
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春の野をまっすぐ走る白線一本
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富岡南中3年 今井 悠子
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【評】この白線は作者の脳裡(のうり)に浮かんだ、自分の進路を指し示すものでしょう。「まっすぐ走る」に、若々しい決意のほどがうかがえます。
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たくさんの表情できる雪だるま
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水上中2年 桑原 成美
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【評】きっと作った人の数だけ、違う表情の雪だるまがあるのでしょう。SMAPじゃないけれど、それぞれが世界に一つだけの雪だるま。
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風花や猫の王子の絹の耳
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松井田小5年 上原 茜
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【評】「猫の王子」は、物語の主人公でしょうか。実際の飼いネコを、そう呼んでみたのでしょうか。「絹の耳」が、とてもすてきですね。
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地球儀を回して止める日曜日
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前橋若宮小6年 書上 奏
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【評】少し退屈な日曜日。地球儀を回しては止め、いろいろな国のことを想像してみます。そのうち、退屈も忘れてしまったことでしょう。
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一人だけ忘れものして俳句かく
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渋川古巻小6年 高橋 優子
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【評】忘れものの罰が俳句を作ることだなんて、かえってすてきだなあ、と思います。ちゃんと俳句を作った高橋さんも、もちろん立派。
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