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空見ればセメントみたいなあつさかな
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小野上中1年 丸山 唯
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【評】梅雨どきのどんよりと曇った空に、「セメント」という比喩(ひゆ)がぴったりです。「あつさ」は、「厚さ」とも「暑さ」とも読めますね。
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晴天やソーラーパネルの色は濃く
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小野上中2年 唐沢 秀行
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【評】こちらは梅雨の晴れ間でしょうか。「ソーラーパネルの色は濃く」に、リアルな力強さが感じられます。着眼点もよかったですね。
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夏近し両手をかざし山を見る
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小野上中3年 佐藤 陽
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【評】日の光もまぶしさを増し、夏の到来が実感されます。「両手をかざし」と自分のしぐさを具体的に書いたので、説得力がありますね。
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真夏日に空を見上げて水を飲む
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下仁田中3年 下山 貴士
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【評】もちろん、水を飲むには必然的に上を向きますが、それを「空を見上げて」と表現することで、はじめて詩情が生まれるわけです。
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教室が明るく変わる更衣
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下仁田中3年 神戸 円香
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【評】更衣(ころもがえ)の俳句としては類想があるものの、それでも「明るく変わる」のすがすがしさは、十分に魅力的。心身共にリフレッシュですね。
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初夏の風部活のかけ声新校舎
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下仁田中3年 今井 愛美
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【評】「目には青葉山郭公(ほととぎす)初鰹(がつお)」(山口素堂)を思わせる書き方ですが、題材自体は、どれも学校生活を通じてとらえたもの。それがいい。
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押し入れの夏服取り出す日曜日
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富岡南中3年 中沢 眸美
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【評】衣替え直前の日曜日でしょうか。押し入れから取り出した夏服のまぶしいような白さに、気持ちも自然とあらたまるひとときです。
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俳句書く自分が少しほこらしい
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富岡南中3年 佐藤 将也
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【評】俳句を書くことは、自分を見つめるということ。自分と向き合うのは苦しいけれど、その分、誇っていいことでもあると思います。
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授業中見ている先は雲の峰
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高崎片岡中1年 菅原 隼斗
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【評】大きく盛り上がった積乱雲が、「雲の峰」。授業中、ふと外に目をやったときに見えた雲の峰から、夏という季節を実感した菅原君。
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草刈りの青い香りがすずしくて
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高崎片岡中1年 長谷川あかり
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【評】一読、青々とした夏草のにおいが伝わってきます。強い日差しの中でも涼しさを覚えるというところに、若い感性がうかがえます。
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祖母の目に畑耕す祖父があり
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高崎片岡中1年 原口 悠郁
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【評】畑を耕す祖父と、見守る祖母。二人は、深く静かな愛情で結ばれています。そして、作者の孫としての愛情も、自然と感じられます。
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春雨が虚しくたたく水鏡
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六合中1年 黒岩 剣大
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【評】美しいけれど、どこか物悲しい情景。高原学校での作品とすれば、「水鏡」は榛名湖ですが、それを離れて読んでもいいでしょう。
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榛名湖の霧の向こうは榛名富士
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六合中1年 山口 清華
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【評】「榛名」のくり返しが印象的です。霧に隠れて定かには見えないことが、かえって榛名富士を神秘的で美しく感じさせるのでしょう。*六合中の作品は、小渕邦夫先生に指導していただいたものです。
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あめあがりかきの花おち夏がくる
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佐波東小6年 高橋八哉子
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【評】梅雨のころ、カキは小さな花をつけますが、実ができると散ってしまいます。美しくもさびしい情景を、季節感豊かに描きました。
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えんがわに大きなすいか一つある
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榛東南小6年 小山 祥太
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【評】見たものをそのまま書いただけのようでありながら、1個の大きなスイカが、読者の目の前にどんと浮かんでくるから不思議です。
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新緑に五月雨のカーテンかけました
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甘楽小幡小6年 高木 里奈
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【評】しとしとと降る五月雨(さみだれ)に、木々の新緑が、うっすらとカーテンをかけたように見えます。抒情(じょじょう)性豊かな作品で、印象に残りました。
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夏の海ゼリーみたいにきれいだな
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前橋桃川小6年 大崎 香奈
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【評】夏の海の青さをソーダ水などにたとえた俳句は多いけど、「ゼリー」というのは珍しい。大崎さん独自の、すてきな発見と言えます。
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こいのぼり風がない日はへこたれる
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前橋桃川小6年 下田まりも
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【評】「へこたれる」が愉快(ゆかい)。だらりと垂れたこいのぼりが、ぱっと目に浮かんできます。元気に泳ぐ様子より、かえって印象的みたい。
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夏の昼体育館はむし暑い
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前橋桃川小6年 小原 真美
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【評】体育の授業かな。夏の体育館の中って、本当にむし暑いです。学校生活を描いた俳句には、何と言っても実体験の強みがありますね。
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つゆの時季空にたくさん雲がいる
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前橋桃川小6年 岩崎佐都子
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【評】たくさんの雲が、まるで生き物みたいに集まっている感じ。梅雨空もこんなふうに眺めてみると、今までとは違う印象になりますね。
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春の空なびいて消える風の歌
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伊勢崎豊受小6年 小林 優作
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【評】空を吹き過ぎる風音の行方(ゆくえ)に、じっと耳を澄ます小林君。春も、もうじき終わるころでしょうか。誠実な書き方に、好感が持てます。*伊勢崎豊受小の作品は、田中尚先生に指導していただいたものです。
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春になる虫がわいわい遊んでる
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前橋大室小5年 松本 源
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【評】「わいわい遊んでる」がいい。春になって活動を始めた虫達の様子がよく分かるし、松本君達が元気に遊んでいる姿も想像されます。
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春のみちやさしい色でかこまれる
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前橋大室小5年 長田 萌
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【評】花や草木のやさしい色に囲まれて、ゆっくりと歩きます。長田さん自身がやさしい心の持ち主だから、こういう俳句が書けるのです。
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旅行の日とくべつはれてあつい日だ
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沼田薄根小5年 堀口 宏規
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【評】学校で東京旅行をしたようですが、待ちに待った、まさに特別の日だったのでしょう。晴れやかではずんだ気分が、よく出ています。
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