|
夏風の風向き変わるプールかな
|
|
前橋桃川小6年 當銀 祥依
|
 |
【評】「風向き変わる」がいい。プールにいると、確かにこんな感じがするのだろうと思いますし、それをしっかりと書けたのも立派です。
|
 |
|
グランドで大声だしたい夏の空
|
|
前橋桃川小6年 千葉 寿郎
|
 |
【評】心の中のもやもやを大きな声で吹き飛ばしたいというふうにも読めますし、全力で運動に打ち込んでいる様子と読むこともできます。
|
 |
|
夕立ちの後の二階はてんぼうだい
|
|
前橋桃川小6年 山口 真澄
|
 |
【評】夕立の後は空気が澄んで、二階から見る景色が、とてもきれいです。なるほど、二階がすてきな展望台に早変わりというわけですね。
|
 |
|
夏の空青々していてきれいだなあ
|
|
前橋桃川小6年 板垣 真緒
|
 |
【評】「きれいだなあ」という言葉に、板垣さんの感動が、とても素直に出ています。いろんなものに感動できる心って、本当に大切です。
|
 |
|
新緑に友とくぐった赤鳥居
|
|
前橋駒形小6年 中束 涼子
|
 |
【評】鎌倉の鶴岡八幡宮でしょうか。緑と赤の色の対比も印象的ですが、何よりも友だちとの連帯感がいい。すてきな修学旅行でしたね。
|
 |
|
サッカーがたくさんできる夏がきた
|
|
群馬上郊小6年 長壁 航己
|
 |
【評】サッカーに対する長壁君の意気込みが、とてもよく伝わってきます。気持ちいい汗をいっぱい流して、すばらしい夏にしてください。
|
 |
|
雪がふる今日はさみしい人のかげ
|
|
前橋桃木小6年 荒井麻美子
|
 |
【評】「今日はさみしい」という断定が、たいへん効果的。大人が読むと、ここに自分の人生を重ね、さらに胸を打たれるかもしれません。
|
 |
|
夏の海夕日をきれいにうつしだす
|
|
前橋桃木小6年 小崎 隆裕
|
 |
【評】海に落ちる夕日は、四季折々にきれいですが、小崎君は、特に夏のそれに感動したのです。美しい絵画を見ているような気もします。
|
 |
|
菜の花は心のように美しい
|
|
富岡高瀬小6年 山本 拓弥
|
 |
【評】自分も含めた、人の心の中にまで思いを馳(は)せているところがいい。美しいものを素直に美しいと感じる心は、何よりも尊いのです。
|
 |
|
大仏の目にはなみだか雨つぶか
|
|
新治須川小6年 冨沢 拓也
|
 |
【評】鎌倉の大仏でしょう。やさしげなその目に、きらりと光るものを見た冨沢君。悲しい出来事の多い世の中が、あらためて思われます。
|
 |
|
雨がふりあじさい寺はうれしそう
|
|
新治須川小6年 本多 将人
|
 |
【評】鎌倉の明月院は、別名紫陽花(あじさい)寺。シーズンには、数千の花が境内(けいだい)を埋め尽くします。そんな様子を、「うれしそう」で表現しました。
|
 |
|
夏の日に花火をするときれいだな
|
|
新田綿打小6年 広田 敏章
|
 |
【評】花火は、やはり夏の夜が一番似合っているようです。私も、何だか花火をしてみたくなりました。
|
 |
|
おばあちゃん新茶をのんでごきげんだ
|
|
倉渕中央小6年 塚越 理恵
|
 |
【評】おばあちゃんの気持ちが、とてもよく分かります。新茶は香りがよく、味もさわやかですものね。
|
 |
|
扇風機風を分け合う授業中
|
|
下仁田中3年 神戸 円香
|
 |
【評】「風を分け合う」がいい。クラスというのは、こうしてみんなで苦楽を分け合うのが理想的な姿です。この気持ちを、どうか大切に。
|
 |
|
夏の夜に私の宇宙で星輝く
|
|
下仁田中3年 大林 祐貴
|
 |
【評】「私の宇宙」という表現に、若々しい自意識がうかがえるのが好ましい。作者は、豊かなイマジネーションの持ち主であるようです。
|
 |
|
夏だから空でぷかぷか雲ういてる
|
|
下仁田中3年 下山 智代
|
 |
【評】夏という季節ならではの開放的な心持ちで眺めるからこそ、雲もこんなふうに目に映るんですね。
|
 |
|
せみの声授業終了5分前
|
|
六合中1年 山本美津希
|
 |
【評】降るようなセミの声が、授業終了5分前を告げます。やれやれという感じでしょうか。最後のまとめに焦っている感じでしょうか。
|
 |
|
部活して夕焼け空がまぶしいな
|
|
六合中1年 戸嶋 美和
|
 |
【評】学校生活を通じて、夏の季節感をとらえたのがよかった。だからこそ、「まぶしいな」という一語に、実感と説得力があるのです。
|
 |
|
久しぶり手紙書いてるつばめかな
|
|
小野上中3年 佐藤 俊樹
|
 |
【評】私などもついEメールに頼りがちですが、ときには自筆の手紙を書くのもいいもの。外ではツバメが飛び交う、春の日の一こまです。
|
 |
|
数学のノートが落ちる夏の朝
|
|
小野上中3年 平方 良季
|
 |
【評】ばさっと音を立てて落ちた、数学のノート。たいへん印象鮮明なシーンです。落ちた理由は、読者が自由に想像すればよいでしょう。
|
 |
|
サイダーの弾ける音がまた暑い
|
|
小野上中2年 佐藤 絵理
|
 |
【評】サイダーの泡の弾(はじ)ける音には、涼味と共に暑さもあらためて思われるというのです。夏の季節感とは、そういうものかもしれません。
|
 |
|
霧深し山にペンキをぬってみる
|
|
小野上中2年 長久保徴子
|
 |
【評】深い霧におおわれた山は、まるで乳白色のペンキを塗ったよう。それだけでなく、もっといろんな色を想像してもおもしろいですね。
|
 |
|
台風やうちのうさぎをおどろかす
|
|
小野上中1年 飯塚 麻衣
|
 |
【評】おびえたようなウサギの顔が、目に浮かんできます。もちろん、時ならぬ台風に肝(きも)を冷やしたのはウサギだけでなく、人間も同じ。
|
 |
|
泳いでたうれしき声と青空が
|
|
小野上中1年 佐藤 莉奈
|
 |
【評】泳いでいる人の姿を消し、歓声と青空だけを描いたことで、かえって印象的な作品になりました。
|
 |
|
灰色の雨雲の扉開けごま
|
|
沼田西中3年 桜井あゆみ
|
 |
【評】「開けごま」という呪文がおもしろい。厚く垂れ込めた梅雨の雲を見ていると、太陽が恋しくて、確かにこう言いたくもなりますね。
|
 |
|
蛇苺口にいれたはいつの日か
|
|
沼田西中3年 金井 寛子
|
 |
【評】ヘビイチゴは無毒ですが、その名から、何となく気味悪がられています。この句にも、それに見合ったブラックユーモアを感じます。
|
 |
|
仁和寺の塔を見上げて汗をふく
|
|
境南中3年 大島 雅志
|
 |
【評】御室仁和寺(おむろにんなじ)の大きな五重塔。「見上げて汗をふく」に、夏の京都の雰囲気がリアルに出ています。
|
 |
|
京都ではずっと迷って歩いてた
|
|
境南中3年 兵藤有希恵
|
 |
【評】兵藤さんは、京都ははじめてでしたか? でも、地元の人に道をたずねながら歩いてみるのが、旅行では一番楽しいことなんですよ。
|
 |