|
帰り道鼻の頭にいつもあせ
|
|
前橋桃木小6年 松浦 羽衣
|
 |
【評】暑い夏の下校の様子を「鼻の頭にいつもあせ」で表現。もちろん、「汗」は夏の季語になっています。
|
 |
|
日曜日カレー食ったら元気出た
|
|
前橋桃木小6年 星野 勝也
|
 |
【評】一週間の疲れも、日曜日の休みと大好きなカレーで吹き飛んでしまいます。また、一週間がんばれそうです。
|
 |
|
なしすぐりどれをすぐるか考える
|
|
前橋桃川小6年 橋本 唯
|
 |
【評】梨(なし)の摘果(てきか)のお手伝いです。どれを残しどれを摘むのか、梨の出来不出来を決める大事な選択をまかされて真剣です。
|
 |
|
バタ足で水が水あめみたいだな
|
|
前橋桃川小6年 堤 菜摘
|
 |
【評】ばた足でしぶきとなる水。でも、飛び散らないで、水飴のように粘って見えます。
|
 |
|
登校班ついた背中にあせのあと
|
|
前橋桃川小6年 青木 耕大
|
 |
【評】一列に並んで登校していると、前の友達の背中にもう汗の跡が浮かんでいます。暑い日の登校の様子をよく伝えています。
|
 |
|
暑い日は空の青さがすずしいな
|
|
前橋桃川小6年 品川 珠緒
|
 |
【評】空の青さが涼しく感じられるほどの暑さ。確かに青は寒色系です。空が真っ赤だったら、きっともっと暑くなることでしょう。
|
 |
|
スイミング青空の上泳ぐよう
|
|
前橋桃川小6年 高橋 裕子
|
 |
【評】スイミングスクールのプール。青い色で塗られています。その中で泳ぐと、空の上を泳いでいるようないい気分。
|
 |
|
鎌倉のアジサイぬれる門の前
|
|
新治須川小6年 小池 竜也
|
 |
【評】「門の前」と最後まで具体的に書いたことで、読む人の心の中でイメージが豊にふくらみます。
|
 |
|
大きめの満月が放つ夏の色
|
|
昭和大河原小6年 加藤 咲
|
 |
【評】「大きめの」がうまい。夏の暑い時期の満月。なぜか大きく見えるのです。どこか月も暖められているようです。
|
 |
|
右左夏を見わたす扇風機
|
|
下仁田小坂小6年 長岡 里菜
|
 |
【評】右左に首を振る扇風機。まるで夏の番人のようです。扇風機の首振りを、おもしろく見たてています。
|
 |
|
五月雨に野反の湖は霧隠れ
|
|
六合中学校1年 黒岩 剣大
|
 |
【評】「霧隠れ」が上手い。湖の雨は霧を生むことがよくあります。雨の中、湖から山に向かって霧が駆け上ってきていそうです。
|
 |
|
微細なつくりを見せる牡丹たち
|
|
高崎片岡中1年 島田 結花
|
 |
【評】牡丹(ぼたん)の幾重にも重なった花びら。それを「微細なつくり」と言っています。牡丹の花の、魅力を表現しています。
|
 |
|
葉の上で光る水玉招かれて
|
|
高崎片岡中1年 林 綾香
|
 |
【評】「招かれて」がおもしろい。招いたのは誰でしょうか。葉が水玉を招いたとも、光る水玉が「作者」を招いたとも読めます。
|
 |
|
水玉に光が差し込む芽吹き時
|
|
高崎片岡中1年 提箸 太
|
 |
【評】若葉に水玉となってたまっている雨。その水玉に、日がさし込んでいるのです。雨後の晴れ間が広がっているのでしょう。
|
 |
|
水玉をのぞいて見ると夏帽子
|
|
高崎片岡中1年 田中 雅大
|
 |
【評】水玉に映り込んだ夏帽子。それは水玉を覗き込んだ人のものでしょう。「夏帽子」の意外性が効いています。
|
 |
|
友の顔もう青空があそんでる
|
|
前橋六中1年 松下茉莉子
|
 |
【評】友の顔に映る青空か、青空の下での遊びを想像してそれが表情に浮かんでいるのか、「もう」「あそんでる」に作者の羨望(せんぼう)がありそう。
|
 |
|
夏の空行きたくないな部活の日
|
|
前橋六中1年 松崎 拓実
|
 |
【評】晴れ上がった夏空。今日一日の暑さが思われます。部活の辛さが頭をよぎり、つい弱音を吐きたくなる一瞬です。
|
 |
|
冷蔵庫トマトあふれる夏休み
|
|
小野上中2年 中沢 奈美
|
 |
【評】トマトを栽培しているのでしょう。だからこそトマトは冷蔵庫にあふれるのです。食べ飽きるくらいの量。なんとも贅沢(ぜいたく)。
|
 |
|
下じきであおいで太陽くもらせる
|
|
小野上中2年 一場 萌
|
 |
【評】誇張表現もここまでくると見事です。暑さのために団扇(うちわ)代わりに使っている下敷きで、暑さの源の太陽を曇らせてしまおうというのです。
|
 |
|
夏休み電車の音も少しねむい
|
|
小野上中3年 佐藤 俊樹
|
 |
【評】いつもの緊張感が抜けた夏休み。電車の音にも緊張感がありません。「少し」のことなのですが。
|
 |
|
夏の風ひかげにいけば髪なびく
|
|
赤堀中3年 久保田和希
|
 |
【評】日陰の涼しい感じが、「髪なびく」で出ています。日陰は風も冷やされて涼しそうです。
|
 |
|
竹林に石を投げれば音がする
|
|
赤堀中3年 松井 亮
|
 |
【評】竹林に石を投げる遊びです。密生した竹林は、デタラメに投げ入れても、どれかの幹に当たり音となって返ってきます。
|
 |
|
タクシーの中はかいてきせみの声
|
|
赤堀中3年 中島 尚樹
|
 |
【評】修学旅行の班行動の一こまでしょう。暑い中を歩いて、移動のタクシーに乗ったときのカークーラー。快適です。
|
 |
|
冷や奴がはしでつかめず暑くなる
|
|
沼田西中3年 木内 貴大
|
 |
【評】箸(はし)でつかもうとすると、崩れ逃げてゆく冷や奴(やっこ)。この「暑くなる」は、感情の「熱くなる」ともかけているのでしょう。
|
 |
|
髪洗う夏の気だるさ流してく
|
|
沼田西中3年 沢浦亜理沙
|
 |
【評】「髪洗う」は夏の季語にもなっています。確かに、夏の洗髪には単に清潔のためだけでなく、「気だるさ」を払う効果もあります。
|
 |
|
冷蔵庫一回開けて笑っちゃう
|
|
沼田西中3年 深代 優美
|
 |
【評】冷蔵庫の冷気と、目当ての冷たいものの発見で、思わずもれる微笑み。「冷蔵庫」は、夏の季語に扱います。
|
 |
|
庭の木が宇治金時に見える午後
|
|
富岡南中3年 佐々木 梓
|
 |
【評】庭木が、かき氷にかけられた抹茶のグリーンに見えてくるというのです。ユーモラスに夏の暑い午後の感じを描いています。
|
 |
|
プール行く途中でサイフたしかめる
|
|
富岡南中3年 永峰 克
|
 |
【評】軽装でゆくプール。しかもプールに気がはやって出かけたので、途中でお金を持ってきたか不安になっての点検です。ゆかいな句です。
|
 |