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雨のあと夏のにおいのする野原
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下仁田中3年 神戸 理紗
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【評】雨上がりの野原。青々とした草木はもとより、吹き渡る風や日の光などまでもが、夏という季節独特の匂いに満ち溢(あふ)れているのです。
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かき氷暑さのなかに静けさを
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下仁田中3年 今井 英里
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【評】静まり返った夏の真昼に、かき氷を匙(さじ)ですくう、さくさくという音だけが聞こえます。日常の中にふと顔をのぞかせた不思議な時間。
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父親がクワガタを見てうれしそう
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下仁田中1年 瀬間 匠
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【評】お父さんも昔、クワガタムシを捕ったことがあり、その記憶がよみがえったのでしょうね。お父さんも、かつては少年だったのです。
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ピンセットでつまみだしたいこの暑さ
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小野上中3年 佐藤 俊樹
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【評】発想のユニークさに惹(ひ)かれました。もっとも、この夏の猛烈な暑さは、ピンセットぐらいでは取り除けないという感じもしますが…。
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太陽の明るさ吸い取るひまわりや
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小野上中2年 野村 成美
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【評】「太陽」と「ひまわり」はよくある取り合わせですが、「明るさ吸い取る」という独自の発見により、ぐんとおもしろくなりました。
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雷の音に驚くテレビかな
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小野上中2年 長久保徴子
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【評】私も、落雷を心配しつつ、ぎりぎりまでテレビをつけていることがよくあります。見たい番組があるときなどは、特にそうですね。
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加速して夏の海へと飛び立った
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共愛学園中3年 三浦 芽生
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【評】海水浴に行ったのでしょう。逸(はや)る心を抑えつつ準備をし、いよいよ待望のビーチへ。そんな様子が、「加速して」でよく伝わります。
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夏空や端から端へかかる虹
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共愛学園中3年 原 美晴
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【評】「端から端へ」という把握がいい。一読、雄大で美しい虹が見えてきます。「夏空や」を「夏空の」とする方法もあるので、一考を。
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風鈴の音で思い出語ろうか
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高崎片岡中1年 笹口 和秀
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【評】風鈴の音色には、郷愁を誘われるものがあります。そのせいもあるのでしょう、この句は内容も語り口も、どことなく大人びた印象。
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夢の中入道雲とすもうする
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高崎片岡中1年 菅原 隼斗
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【評】大きく盛り上がった入道雲は、妖怪の大入道などを連想させます。だからこそ、この句に昔話のような楽しさを感じるのでしょう。
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日陰から東寺見上げてひと休み
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境南中3年 小暮 範彦
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【評】東寺の五重塔でしょう。この塔は高さ日本一ですから、なるほど「見上げて」にも実感がこもります。修学旅行俳句は、これが大事。
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扇風機首が動けば私も動く
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沼田西中3年 深代 優美
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【評】「私も動く」がいい。確かにその通りなのですが、あらためてこう書かれると、おもしろくもどこかわびしい人の姿が見えてきます。
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夏の夜大きな三角見つかった
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太田南中1年 大坪 隆廉
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【評】こと座ベガ、わし座アルタイル、はくちょう座デネブを結んだ、夏の大三角でしょう。「見つかった」に、感動が素直に出ています。
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真夏の日急がしそうに風鈴なる
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太田南中1年 渡辺 彩夏
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【評】実際に風鈴が間断なく音を立てているのでしょうが、同時に「急がしそう」には、渡辺さんの心理状態も投影されているようです。
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広瀬川夕日があたり光の道
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伊勢崎豊受小6年 浅見 桃子
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【評】夕日を浴びてきらきらと輝く広瀬川が、まるでひと筋の光の道のように見えたのです。詩情豊かな美しい作品で、印象に残りました。
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夏の空六時すぎても青と白
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伊勢崎豊受小6年 多賀谷有冴
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【評】夏至のころの夕空は、かなり遅い時間でも明るいものね。この句は、「六時すぎても」というふうに具体的に書いたのがよかった。
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木がゆれるゆれてさわさわ音がする
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前橋桃川小6年 山口 真澄
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【評】木がゆれているのが見えます。そしてその後、音が聞こえてきます。この少しの時間差によって、とても印象深い作品になりました。
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夏の空くも一つなし夏休み
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前橋桃川小6年 藤井 智仁
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【評】「くも一つなし」という部分に、いかにも夏休みらしい伸び伸びとした気分が出ています。夏休みは、やっぱりこうでなくっちゃね。
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たぶの木の小鳥はいつもすずしそう
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前橋桃川小6年 榎本 理恵
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【評】ずっと昔から、桃川小のみんなを見守ってきた大きなタブの木。だからこそ、小鳥も安心して羽を休めることができるのでしょうね。
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暑い日は水と仲良くなりたい日
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前橋桃川小6年 野中 沙耶
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【評】今年は猛暑続きだから、野中さんの気持ちは、とてもよく分かります。こんなふうにして水に親しむのは、たいへんいいことです。
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海にはね夕日の道がつづいてる
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前橋大室小6年 加藤 美沙
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【評】夕日から光が伸びて、海面が美しく輝きます。その上を通って、夕日は水平線に沈んでゆきます。「道」を発見したのがよかったね。
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風鈴をちりんならせば天の川
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新田綿打小6年 木村 瞭允
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【評】風鈴の音を耳にした瞬間、天の川が濃くなったように感じたのです。こういう感覚をしっかりと書くことが、俳句にはとても大切。
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夏の海光のあみがゆらゆらと
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新田綿打小6年 丸山 美咲
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【評】海面に反射した日の光が、あみの目のように見えたのでしょう。すてきな発見です。透明度の高い沖縄の海などが思い浮かびますね。
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頼朝も銀杏の若葉見たのかな
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笠懸小6年 家住 紘子
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【評】鎌倉鶴岡八幡宮の大イチョウですね。いま目の前にある現実のイチョウから、過去の歴史へと連想を広げていった点に共鳴しました。
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水あびて太陽の光またあびて
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笠懸小6年 清水 祐介
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【評】規則正しく健康的な夏休みの過ごし方という感じがして、清水君はえらいなあ、と思います。丈夫(じょうぶ)な身体は、何より大切ですものね。
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梅雨の時大仏のもとへ行ってきました
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笠懸小6年 坂本 奈摘
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【評】鎌倉の大仏のやさしげな姿が、坂本さんの心に深く響いたのでしょう。「もとへ」という表現は、その感動を物語っているようです。
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雨の日の歌あじさいいつもうたってる
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笠懸小6年 石坂 昂貴
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【評】「雨の日の歌」がいい。いろんな歌が思い浮かびますが、アジサイと一緒に口ずさめば、うっとうしい梅雨も楽しく過ごせそうです。
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雨が好きかみなり様も好きみたい
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群馬国府小5年 上原茉里亜
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【評】上原さんが、雨も雷様も好きということかな? 上原さんと雷様は、同じように雨が好きということかな? どちらもおもしろいですね。
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