鈴木伸一選

2004年9月28日上毛新聞掲載


ぼくよりもなつがすきだよかぶとむし
前橋桃川小1年 いぐちそうた
【評】夏が大すきなそうたくんと、そうたくん以上に夏がすきなカブトムシ。そうたくんとカブトムシは、なかのよい友だちなのですね。
ひやけしたみずぎのせんがせいせきだ
群馬上郊小1年 きしかなえ
【評】日やけしたからだに、くっきりとのこった水着のあと。いっしょうけんめいにれんしゅうして、すいえいの級(きゅう)が上がったのでしょう。
ひまわりのめいろをぬけてはしったよ
前橋大室小1年 さとうるりこ
【評】めいろでは、たくさんのヒマワリで先が見えないから、何だかどきどきしますね。「はしったよ」に、その気もちがよく出ています。
まいにちがはなびたいかいなつやすみ
前橋大室小1年 きたづめなつこ
【評】なつこさんはこの夏やすみのあいだ、何回も花火をしたり、花火大会を見たりしたのでしょう。すてきな夏やすみがすごせましたね。
おへやからみえたよ花火とくしたよ
前橋大室小3年 太田圭一郎
【評】自分の家で花火大会を見るなんて、とてもぜいたくでうらやましいなあ。「とくしたよ」って言いたくなる気持ち、よく分かります。
台風よこっちへ来るな夏休み
前橋大室小4年 師田美菜子
【評】この夏は、台風の心配を何度もしましたね。旅行などの予定があって、美菜子さんと同じように思った人が、大勢いたことでしょう。
雨あがり山の頭にかちゅうしゃだ
昭和大河原小3年 竹吉柚貴子
【評】山の上に出たにじを髪かざりのカチューシャに見立てた、たいへんかわいらしい俳句です。なるほど、形がよく似ていますものね。
まん月はいつでも町をてらしてる
群馬国府小2年 蜂須賀功旭
【評】満月のやさしい光にてらされ、町も、町に住む人たちも、ほっとしている感じ。こういうおだやかな気持ちって、とても大事ですね。
平泳ぎカエルになったボクの足
新治新巻小4年 鈴木 慶樹
【評】慶樹君はカエルのように、すいすい泳げるんですね。泳いでいると、自分がカエルになった気がしてくるということもあるでしょう。