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水たまり波紋広がる墓参り
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小野上中2年 中沢 奈美
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【評】墓参りをして、故人のおもかげをさまざまに思い浮かべます。そんな作者の心の中が、水たまりを踏んで広がる波紋に象徴されています。
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秋風をかけぬけクツは秋色に
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小野上中2年 長久保徴子
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【評】さわやかな秋風の中を駆け抜けると、履(は)いていた靴も秋の色に染まっているというのです。何色か、私もいろいろ想像してみましょう。
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青春の風がふくなり秋の色
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小野上中2年 佐藤紗也加
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【評】「青春の風」というストレートな表現は、へたに使うと嫌味になりかねないのですが、この句では素直に受け入れることができます。
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公園の水飲み場にも秋の風
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小野上中3年 佐藤 俊樹
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【評】口に含んだ水がひんやりとして、秋の到来を実感させます。「水飲み場」という日常的な風景が、とても詩的なものに見えてきます。
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雨降りに足音消えるさるすべり
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小野上中3年 野村 大樹
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【評】夏のあいだ中、咲き続けるサルスベリ。とても目を引く樹木ですが、それでも雨の日には人影もなく、心なしかさびしそうに見えます。
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ため息の切れる間のない九月かな
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小野上中3年 中沢 瑞希
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【評】途切れることのないため息の理由は何? 受験生としての迷いなどとも思われるし、がらりと変わって恋の悩みなどとも思われます。
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月明かり銀輪回して道を行く
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小野上中3年 金子 裕明
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【評】月明かりの道を自転車で行く金子君。その名の通り車輪が銀色に光り、いつしか夢とうつつの境を走っているような気がしてきます。
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春休み買った消しゴム丸くなる
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小野上中1年 野村 克貴
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【評】学習に落書きに、さまざまな用途で丸くなった消しゴム。ただそれだけのことが、なぜか読者の心に残ります。それが、人の心の不思議さ。
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ひがんばな夕日で光る赤い橋
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妙義中1年 茂木 由吏
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【評】ヒガンバナが列をなして咲く土手を歩いているのでしょうか。その花と同じ色の赤い橋が行く手に見え、折からの夕日に光っています。
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通学路秋へ導く彼岸花
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妙義中1年 田辺沙緒里
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【評】白いヒガンバナもありますが、この句ではやはり赤でしょう。季節を違(たが)えず、いっせいに咲き出すヒガンバナは、確かに秋へと導く花。
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夕焼けにたらす指先風なぞる
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沼田西中3年 桜井あゆみ
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【評】夕焼けの中を吹き抜けていった風。作者は、その跡をなぞるかのように、そっと指を動かしてみたのでしょう。とても美しい情景です。
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帰り道秋を見たくて上を向く
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下仁田中3年 今井 英里
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【評】澄んだ高い空は、最も秋を感じさせるものの一つ。つまり空を見ることは、秋という季節そのものを目(ま)の当たりにすることなのです。
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全身で受ける風は果実のかおり
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下仁田中3年 飯島 雅士
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【評】「全身で受ける」という大胆な表現に青春性が感じられ、好印象を持ちました。季語はないのですが、秋の季感は色濃くありますね。
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放課後にベランダ出れば秋の空
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下仁田中3年 神戸 円香
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【評】学校生活の中から俳句を生み出すというのは、とても大切なこと。それには漫然と過ごさず、毎日を新鮮な目で眺めることが肝心です。
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下校時前に秋雨背後に灯火
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下仁田中3年 坂口 直也
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【評】秋も深まってくると、下校時はずいぶん暗くなります。雨も灯火も何となくさびしく見え、帰宅の足も、つい速くなってしまいます。
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秋の雲僕の心とおなじ形
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下仁田中3年 坂口 卓也
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【評】雲が様々に形を変えるように、心模様も刻々と変わってゆきます。形があって形がないという意味で、両者は同じだと言えるでしょう。
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秋の日は窓辺で眠る僕と猫
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下仁田中3年 吉田 祐平
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【評】おだやかな秋のある日。かわいがっているネコのそばで、作者もしばしまどろんだのでしょう。静かに、幸せな時間が流れてゆきます。
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友達と見上げて語る秋の空
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下仁田中3年 柳沢 秀美
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【評】広々とした秋空を見上げながら語り合ったのは、将来の夢や希望などであったことでしょう。友情のすがすがしさが伝わってきます。
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すんだ空中学最後の夏終わる
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六合中3年 冨沢 陽太
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【評】夏が去ってゆくにつれ、透明度を増してゆく空。それが、かえってさびしいのです。中学生として過ごす最後の夏だったのですから…。
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勉強中妹の声よく響く
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六合中3年 篠原 千明
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【評】私も周りの音がわりと気になるたちなので、勉強に集中できずにいる作者に同情します。それでも、やっぱり妹はかわいいんですよね。
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明日が来る朝顔の花開きだす
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境南中3年 金井 千奈
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【評】「明日が来る」がいい。開きはじめるアサガオに明日、つまり未来への希望を感じ取っているわけで、それがいかにも若々しい印象。
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いつもより少し冷たい秋の風
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境南中3年 関口 里紗
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【評】むろん、秋のはじめと終わりでは風の冷たさが違いますが、一方、自分の心理状態によって、冷たく感じたりすることもあるでしょう。
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台風の向こうに青き空がある
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境南中3年 津久井 寛
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【評】台風が来そうなときというのは不安なものですが、その不安を消そうとするかのように、台風一過の青空を思い浮かべている津久井君。
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学校に行く日の空にも赤とんぼ
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館林四小6年 稲葉 貴世
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【評】休みが終わって学校に行く日も、休みの日と同じく、たくさんの赤トンボが飛んでいます。いってらっしゃい、と言っているみたいに。
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稲ほ刈る人のまわりに赤とんぼ
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館林四小6年 飯島 英昌
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【評】田畑では、イネの刈り入れ作業の真っ最中。そのまわりを何匹もの赤トンボが軽やかに飛び交っている、いかにも秋らしい光景です。
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秋の色犬との散歩で見つけたよ
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前橋桃川小6年 品川 珠緒
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【評】愛犬のいる生活は、心を豊かにしてくれます。だからこそ散歩の途中でも、秋という季節をぱっと感じ取ることができたのでしょうね。
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近いけど手にはとどかぬ赤とんぼ
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下仁田小坂小6年 神戸詩央里
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【評】赤トンボはすぐ近くを飛んでいるように見えるけど、やっぱり手は届かないのです。その微妙な距離感を、じょうずに表現できました。
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