| 林桂選 |
2004年11月9日上毛新聞掲載
| 犬小屋に秋風入る鈴の音 | |
| 渋川工高1年 朝比奈泰寛 | |
| 【評】「鈴の音」がやや難解。まさか鈴をつけた犬?秋風の比喩とも考えられますが?犬小屋に入る秋風という視点がいい。 | |
| 柿落ちて私の行く道汚しけり | |
| 富岡東高1年 関 麻美 | |
| 【評】熟柿の落ちている景を、「私のゆく道」と自分との関係で見ているところに面白さがあります。いかにも若い人の作品です。 | |
| 夏らしい瞳の中の私かな | |
| 渋川青翠高3年 岡本 真里 | |
| 【評】「夏らしい」を「瞳」にかかると考えた方がよいのか、「私」にかかるとした方がよいのか、解釈に迷うところ。視点がおもしろい。 | |
| 携帯を肌身離さず秋の暮 | |
| 吾妻町 桂 夏丸 | |
| 【評】携帯電話なしでは過ごすことができなくなった現代の世相を感じさせます。ここでは「秋の暮」が批評的な響きを持っています。 | |