鈴木伸一選

2004年11月2日上毛新聞掲載


秋の色をスキップしながらポッケ入れる
前橋桃川小2年 にし本小うめ
【評】秋の自然はさまざまな色でかざられて、とてもうつくしいですね。そんな秋の色にかこまれていると、心がひとりでにはずんできます。
月が出たかならずわたしをてらしてる
前橋桃川小2年 須田 奈穂
【評】お月さまの明るい光にてらされて、何だかほっとしたのでしょう。「かならず」という言葉に、奈穂さんの気もちがよく出ています。
カマキリがわたしの体にとまったよ
前橋桃川小4年 中沢 鮎美
【評】カマキリが体にとまると大さわぎする人もいますが、鮎美さんは、むしろ喜んでいます。鮎美さんは、自然が大好きなのでしょうね。
えんそくのべんとうぼくもおてつだい
松井田西横野小3年 西原りっき
【評】りっき君は、えらいなあ。自分でお手つだいして作ったおべんとうだもの、きっといつもの何ばいもおいしく感じられたことでしょう。
たまいれでいっしょにとびたくなっちゃった
群馬上郊小1年 江原 有香
【評】たまいれのたのしさと、有香さんのいっしょうけんめいさが、とてもよくつたわってきます。ユーモアが感じられる点もいいですね。
ばったとぶちいさなからだで20こぶん
松井田九十九小1年 こいたばしなおき
【評】自分のからだの二十こ分もジャンプするバッタって、すごいですね。これくらいのジャンプ力が人間にもあったら、おもしろいのにね。
おみやげははくぶつかんのどんぐりだ
昭和大河原小3年 山田 千晶
【評】博物館の庭でひろったドングリ。買ったおみやげもいいけれど、こうして自分で見つけたものは、もっと大切な思い出になりますよ。
ライオンがゆめをみているねむってる
前橋東小2年 まる山まみ
【評】遠足で動物園に行ったのでしょうが、ライオンは、昼間は寝てばかりいます。アフリカの草原のゆめでも見ているのかもしれません。
おべんとうとびらあけたらおいしそう
前橋東小2年 むとうしゅんたろう
【評】おべんとうばこの「ふた」を、「とびら」と表現したのがいい。ゆめのようにすてきな世界への「とびら」みたいに思えてきますよ。
うんどう会なかなか一番とれないよ
群馬国府小2年 今泉 貴雄
【評】一番を目ざして、いっしょうけんめいにがんばることも大事。同時に、一番になれなくても、いやになったりしないことも大事です。
あきになるおもしろいことがあるかもね
前橋大室小2年 くろだあゆみ
【評】スポーツ、芸術、おいしい食べものなど、秋はたのしいことがいっぱいありますね。そう考えただけで、何だかわくわくしてきます。
うちのにわことしもさいたよきんもくせい
前橋大室小2年 もりたまな
【評】「ことしもさいたよ」という表現に、まなさんのよろこびがよく出ています。キンモクセイは、一年ぶりに会ったお友だちみたいです。
ほってみて生まれたのはねさつまいも
前橋笂井小2年 ふじいよしき
【評】サツマイモをほり出したというのではなく、土から生まれたと感じたところがすばらしい。サツマイモだって、生きているんだものね。