鈴木伸一選

2004年11月16日上毛新聞掲載


おいもほりかえりのリュックはおもたいな
前橋大室小2年 さいとうあおい
【評】行きは軽かったリュックが、帰りはずしりと重くなりました。その重さには、おイモをいっぱいほったうれしさもプラスされています。
うちの犬ぼくと一しょにるすばんだ
前橋大室小2年 高橋しゅん
【評】愛犬といっしょにおるすばんです。イヌは、きっとどこかに出かけたそうなのでしょうね。しゅん君も、同じように思っているのかも。
やぎぶしでねむくなっておどれない
前橋大室小2年 かんざわあやか
【評】うんどう会とかお祭りとかで、やぎぶしをおどることになっていたのでしょう。本番前のきんちょうで、逆にくたびれちゃったのかな?
わたしはねあきのものならたべるんだ
前橋大室小3年 品川なつき
【評】もちろん、ほかの季節のものも食べるけど、とくに秋の食べ物がすきだということでしょう。何と言っても、「食欲の秋」ですものね。
月夜のばんつめ一かけらすぐ消えた
前橋大室小4年 師田美菜子
【評】パチンと切った爪が、どこかへ飛んで見えなくなってしまいました。何だか不思議な気分になるのは、「月夜」の効果なのでしょう。
秋の風そよそよさらさら日がしずむ
前橋大室小4年 萩原 大樹
【評】「そよそよ」だけなら春風。でも「さらさら」が加わると、いかにも秋風らしくなるから不思議。ここに、大樹君の発見がありますね。
あきのあめわたしのかさにおちてくる
前橋桃川小2年 山田あゆみ
【評】「わたしのかさに」が、とてもすてきな言いかたです。かさの中というのは、たしかに自分だけの世界のような感じがしますものね。
前橋桃川小2年 須田 奈穂
おいもほりみんなでほってまっ黒だ【評】おイモをみんなでいっしょにほって、みんなでいっしょにどろだらけになりました。みんながなかよしの、とてもすてきなクラスです。
自分のは大きなおいもが一つだけ
前橋桃川小2年 みなとはるき
【評】もっとおイモをとりたかったなあ、という気もちもあるでしょうが、同時に、とびきり大きなのが一つとれた満足感もあるでしょう。
雨あがり大きな山に白い雲
昭和大河原小3年 吉沢 佳輝
【評】雨あがりのすがすがしい空気と、かがやく日の光が、とてもよく感じられます。季節を書くのも一つの方法なので、考えてみましょう。