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食卓の芋は影濃く秋の風
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小野上中2年 唐沢 秀行
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【評】食卓に置かれたイモ。すぐれた静物画を思わせるような句で、詠法の巧みさは大人顔負け。「影濃く」が、いかにも秋という感じです。
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雨音に聴き耳立てた秋の朝
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小野上中2年 野村 成美
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【評】秋という季節には、私たちの感覚を繊細にする何かがあります。この句から聞こえる雨音も、ほかの季節にない詩情をたたえています。
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うわばきの底につめたい秋が来て
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小野上中2年 長久保徴子
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【評】朝、登校してうわばきに足を入れた瞬間、いつになくひんやりとした感じがしたのです。学校生活を通してとらえた秋の季節感がいい。
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水性のパレットひろげた秋の空
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小野上中2年 朝比奈明子
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【評】澄み渡った秋の空は、なるほど水性絵の具を溶いたパレットのよう。朝比奈さんの繊細な感性が発揮された、たいへん美しい作品です。
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枯れ尾花さやさやざわめく柔道着
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小野上中2年 飯塚 仁美
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【評】「さやさやざわめく」は、枯れ尾花と柔道着の双方に掛かります。これが意外性と共に、独特の不思議な雰囲気をかもし出しています。
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黒板に残る白さも冬仕度
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小野上中2年 佐藤 絵理
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【評】拭いてもなお、黒板に残るチョークの粉。季節の変わり目のどこか落ち着かない気分で眺めると、その白さがやけに印象的なのです。
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青空の色が変わった風の中
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小野上中3年 茂木 光
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【評】夏から秋へと季節が移ってゆくころでしょうか。風もどことなく肌ざわりが変わり、空の青さも透明感を増してゆくような気がします。
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台風にふっとばされた退院日
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小野上中1年 飯塚 麻衣
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【評】闘病生活を送っていた飯塚さんですが、無事に退院できて本当にうれしく思います。喜びで、逆に台風を吹き飛ばしてしまいましょう。
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バス停にどんぐりいっぱい落ちている
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六合中3年 山本 麻野
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【評】バス通学も毎日ともなれば、感動も薄れがちでしょう。でも、少し周囲を見回せば、この句のようにまだまだいろんな発見があるはず。
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秋空にテニスボールは月の色
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六合中1年 山本 凌
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【評】ソフトテニスのボールでしょう。なるほど、あのゴムの色は、月の色とよく似ています。昼の月を想像すれば、さらに実感が増します。
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風の中色とりどりのマスゲーム
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高崎片岡中1年 荒尾 成
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【評】体育祭の情景かと思いますが、マスゲームの規則正しい動きが目に浮かびます。「風の中」が、その動きをさらに美しく見せています。
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運動会空といっしょに笑ったよ
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前橋桃川小6年 大崎 香奈
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【評】運動会の楽しさや大崎さんのはずむ心、そしてにぎやかな歓声まで伝わってくるようです。私も、その場にいるような気がしてきます。
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サラサラと花散るような秋の雨
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前橋桃川小6年 高橋 裕子
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【評】秋の雨はさびしいものと思われがちで、この句にもそれはありますが、同時に、どことなく明るい美しさも感じられるところがいい。
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雨の日に一番ぬれるのランドセル
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前橋桃川小6年 清水 佑一
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【評】背負ったランドセルは、傘からはみ出てしまいます。部屋で雨のしずくを拭いていると、ランドセルご苦労様、って言いたくなります。
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せい天で汗が流れる鼓笛隊
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前橋山王小6年 生形 浩晟
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【評】練習を重ねてきた鼓笛演奏を、おおぜいの人にいよいよ披露します。流れる汗は暑さのせいだけでなく、緊張のせいでもあるでしょう。
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木の上で小鳥の声が遊んでる
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前橋大室小5年 山本瑠璃子
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【評】葉に隠れて小鳥の姿は見えないのですが、楽しそうな鳴き声は、次々と聞こえてきます。「声が遊んでる」が、とてもじょうずな表現。
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優勝旗みんなの気持ちを持っている
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下仁田小坂小6年 諏訪 佳祐
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【評】諏訪君は、運動会の優勝旗を持って行進したのだそうです。誇らしい気持ちと同時に、団長としての責任感や緊張感もよく出ています。
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カーテンが風でゆれれば秋のおとずれ
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榛東南小6年 石坂 優衣
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【評】秋でなくてもカーテンは風で揺れます。でも石坂さんは、そこに秋を確かに感じたのです。俳句には、こうした自分独自の把握が大切。
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水たまりちがう世界の入口だ
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前橋芳賀小6年 設楽 幸世
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【評】現実の世界とは別の世界を想像することは、俳句の表現領域を広げる上で、とても大切。水たまりの向こうは、どんな世界でしょう?
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秋の空見上げてちかうぼくの未来
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群馬上郊小6年 坂本 徹旗
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【評】高く澄み渡った秋空だからこそ、見上げれば、遠く未来へと想像が広がってゆくのでしょう。雄々しく、そしてすがすがしい俳句です。
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