鈴木伸一選

2005年2月23日上毛新聞掲載


こうていにゆきがいっぱいあるきづらい
川場小1年 なかむらかつのり
【評】「あるきづらい」という言葉に、すごく実感があります。雪がふるといろんな遊びができて楽しいけど、つもりすぎるとたいへんです。
こうていにぺったんこしたらきもちいい
川場小1年 つのださき
【評】校庭にぺったりとおすわりすると、土のぬくもりがつたわってきて、いい気もちです。雪のつもった校庭であっても、おもしろいけど。
たきの音いつものようにあわててる
前橋城東小2年 松原  陸
【評】ひっきりなしに水が流れ落ちる滝(たき)の音を、「あわててる」と感じた陸君。ほかの人にはなかなかまねのできない、おもしろい発想です。
あおいそらみんなかぞくでなかがいい
前橋城東小2年 坂本  愛
【評】ぽっかりと青空にうかんだ雲は、なるほど、なかよし家族みたいです。もちろん愛さんの家族も、みんななかよしにちがいありません。
プールはねとてもきれいないろだよね
前橋城東小2年 坂本じゅり
【評】日の光をあびてかがやくプールの水は、ほんとにきれいだよね。そんなプールに入れば、ふだんよりじょうずに泳げそうな気がします。
かれはっぱおとのながれについていく
前橋笂井小2年 木村 明思
【評】小さな音を立てて、かれ葉が風に舞います。それにじっと耳をすませていたら、「おとのながれ」というすてきな発見に出合えました。
ねんがじょうみんなのところいきますよ
前橋笂井小2年 かのうまさのり
【評】クラスのみんなの顔を思いうかべながら、がんばって年賀状を書いたんだね。まさのり君の気持ちは、きっとみんなにつたわりますよ。
ふゆやすみテレビをかってさわいでる
前橋東小2年 よしなりのえ
【評】新しいテレビが、家にやって来ました。どんな番組を見ようかなあ、と家族みんなでワクワクしているようすが、とてもほほえましい。
公園でてつぼうしたらつめたいな
前橋東小2年 小林さゆき
【評】鉄ぼうのつめたさが、よくつたわってきます。公園は人かげもまばらで、ちょっとさびしい感じだったのでしょう。いかにも冬ですね。
さくさくといい音がなるしもばしら
群馬国府小2年 清水 彩香
【評】しもばしらが楽器みたいに思えて、気分がはずんできます。寒い冬の朝も、学校へ行くのが楽しくてしかたない、という感じですね。
ぼくは今葉っぱのない木によくにてるね
群馬国府小3年 肥留川広平
【評】葉っぱが落ちてしまった木は、どこかさびしそうだけど、春になれば、また生き生きとした緑に染(そ)まります。広平君も、きっと同じ。
くもがでたふわふわしたくもがおどったよ
前橋桃川小1年 むらおかゆりか
【評】「くもがでた」という言いかたが、とても楽しい。おとなのわたしも、思わずおどりたくなるようなはいくです。春の雲でしょうね。
ゆきがやむさびしいけれど雨がふる
前橋桃川小2年 せき口けいご
【評】雪が雨に変わり、どうやら雪あそびはできそうもありません。ざんねんであり、またさびしくもある、そんな思いが、よく出ています。
なわとびでなわがのびてからまるよ
前橋桃川小4年 鯉渕 優介
【評】なわとびがよくできないときは、なわそのものが、生き物みたいに伸びてからまってくるようだというのです。なるほど、と思います。
雪の中もぐらになれば穴をほる
沼田池田小2年 峰川  隼
【評】土の中をどんどん穴をほってゆくモグラのように、つもった雪の中も進んでゆけたら楽しいでしょうね。発想が、なかなかおもしろい。
てんぐやまちょうじょうとてもせまかった
沼田平川小3年 吉野 哲平
【評】一生けんめい登った山の頂上は、意外なほどせまかったのです。こんなふうに自分の体験から得た発見というのは、とても大事なもの。
妹と何度もケンカ年のくれ
伊勢崎茂呂小4年 石原 伶菜
【評】ケンカをするのは、仲がいい証拠だそうですよ。ケンカをしては、また仲直り。こうして無事に一年が終わってゆくのって、結構幸せ。