林桂選

2005年3月2日上毛新聞掲載


ゆきだんごたべてみたらそらのあじ
前橋 3歳 品川 瑞華
【評】雪の味は空の味だったのですね。空に味があるということすら考えたことがなかったので、おどろきました。
カーテンをあけたらしろいゆきのみち
川場小1年 はやしまい
【評】カーテンをあけてみると、一面が雪の世界になっていることを発見。それを雪の道にしぼって書くことで、句が生き生きしました。
けしゴムはみんなにけされてうれしいよ
前橋城東小2年 森田ともき
【評】消しゴムの気持ちになって考えれば、みんなに使ってもらうのが一番。消されて小さくなっても、消しゴムはよろこんでいるのです。
かぜのこはともだちといつもあそんでる
前橋城東小2年 大木ひろや
【評】「子どもは風の子」とは言いますが、風の子にすれば友達は子どもということになります。いつも外にいて友達を待っています。
かんぬしさんおちばがきをしていたよ
前橋東小2年 つかだはるか
【評】神社にお参りにいったのでしょう。神主さんはちょうど落葉かきの仕事中。落葉をいっぱい落とす大きな木がある神社なのでしょう。
けんどうのほうのうげいこはさむかった
前橋東小2年 松沢ももは
【評】寒稽古に参加したのでしょう。「さむかった」という素直な感想が、参加をはじめたばかりの豆剣士らしくていいですね。
ふゆやすみたのしいゆきがふってくる
前橋東小2年 さとうれな
【評】「たのしいゆき」がいい。冬休みがたのしいと、ふってくる雪もたのしいものになるのですね。
なわとびでかぜがふいてねできないよ
前橋笂井小2年 中じまゆり
【評】なわとびのなわがうまく回せないほどの風。赤城山からの空っ風なのでしょう。強い風を、身近なあそびで発見しています。
おおゆきでちいさなひとはあるけない
昭和大河原小3年 大竹 成美
【評】大人と子どもで見える世界が違います。子どもには、一メートルを越える雪は、壁のように感じることでしょう。
冬になる外の木がさむいといっている
松井田西横野小3年 塩本 右京
【評】外の木の声の「さむい」という声が聞こえたところがすごい。じっと木の気持ちになるまで、見ていたから聞こえてきたのでしょう。
カマキリがカマをぶんぶんふりまわす
沼田平川小3年 小林 正明
【評】「ぶんぶん」にカマキリをこわく感じた思いがに出ています。小さなカマキリですが、おこるようすには、こわいものを感じます。