林桂選

2005年3月30日上毛新聞掲載


しもばしらいしのおとしあなつくったな
前橋北保育所年長 なかやきぬ
【評】霜柱で地面が浮いて、落とし穴に落ちたように沈んでいる小石。霜柱のイタズラを発見してのつぶやきです。
ぼくたちのやみをきりさくかぶとむし
前橋桃川小1年 いしじまたつひろ
【評】ひかりをよんだ友だちの句がまえにありましたが、どちらもカブトムシを、かっこいいとおもうことで、できたはいくでしょう。
空の中風が口ぶえふいている
前橋桃川小2年 岩水 一馬
【評】この風の口ぶえは、「もがりぶえ」といって、冬の季節のことばになっているものです。「空の中」が、うまいですね。
冬の月ダイヤモンドになってるよ
松井田西横野小3年 須貝  玄
【評】冬の月の輝き。冷たい感じをともなった光にダイヤモンドを感じとりました。「なってるよ」という思い切りのよい表現が効果的。
西よこの西風つよいかえりみち
松井田西横野小3年 平石 美花
【評】春の彼岸のころには、西風が吹きます。強く、まだ寒さを残しているかもしれませんが、北風から春の風に変わっています。
ブーメランたんぼでやってたかくとぶ
月夜野古馬牧小3年 江口 謙信
【評】ひろびろとした田んぼで、思いっきり腕をふって投げるブーメラン。高々と飛んで、返ってきます。冬田は、子どもの広場です。
でんがくはさんねんつくったコンニャクだ
昭和大河原小3年 大竹 成美
【評】コンニャクイモを三年間育て、田楽にして食べたのです。学校での学習でしょう。三年間待ったのです。おいしかったことでしょう。
ピラカンサ鳥せんようのレストラン
群馬大附小4年 福島沙也加
【評】「鳥せんようの」という見立てがおもしろい。メニューは一つですが、赤い実のおいしそうなレストランです。