鈴木伸一選

2005年4月6日上毛新聞掲載


光の中校門くぐる新入生
利根商高1年 秋元亜沙美
【評】明るい春の陽光に包まれ、校門をくぐってゆく新入生たち。この句の「光」は、同時に新入生たちがいだく希望の光でもあるでしょう。
なんとなく春は新品ほしくなる
利根商高1年 藤塚 美里
【評】この心境は、よく分かります。気分よく新学期を迎えるには、日用品も新しい方がいいですものね。ただし、あまり無駄のないように。
風光る日差しの先に花が咲く
渋川青翠高1年 上原百合花
【評】伸びやかな春の気分が、よく伝わってきます。明るい日差しを目で追っていった先には花がほころび、思わずほほえみがこぼれます。
冬ざれにインクの滲む便りかな
北海道大1年 山野犠恵子
【評】インクのにじみに、その手紙にまつわるさまざまな物語が想像されます。ただし、「冬ざれ」のあっ旋は、常套(じょうとう)手段という気もします。