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気がつけば見えなくなった白い息
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伊勢崎赤堀東小5年 諸田 遙
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【評】息が白くなると、すぐに気がつきますが、見えなくなったのは気がつきません。後になってそう言えば白くないという気づき方ですね。
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体育館出ると春風かおるなり
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高崎豊岡小6年 白石 陽香
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【評】室内から出たときの開放感と、春風が重なったのです。「かおるなり」に実感があります。体育館の暗さと外の明るさも対比されます。
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母さんの前でとんだ二重跳び
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前橋山王小6年 細野 龍矢
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【評】授業参観で縄跳びをして見せたようです。「母さんの前で」に、緊張感と誇らかな気持ちの両方が感じ取れます。
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残雪の光を放つ朝の山
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吉井入野中1年江原 沙貴
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【評】類想句が多いのですが、それでも「光を放つ」と「朝の山」の美しい関係は、作者の経験を通してのものとしてとりました。
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夜桜に酔ったおじさん泣いている
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安中一中1年杉本 敦美
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【評】花見ではめをはずして、泣き上戸になっている小父(おじ)さん。酒と花が、小父さんの鬱屈(うっくつ)した日常を解き放っています。
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のぼりざかがあってたいへん春の道
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安中一中1年 間渕 紀史
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【評】上り坂は季節を問わずにあるものですが、春の景色に彩られることで、新たな道として発見されているようです。感覚のいい作品です。
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初夢は部屋いっぱいのゆでたまご
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安中一中1年 高久 舞果
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【評】初夢に見ると縁起がいいとされているものがありますが、実際に見るのは大変。夢見た本人の理解に苦しむゆで卵の夢の方が現実的です。
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わたしの手天まで届く春の朝
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安中一中1年 千本美穂子
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【評】「天まで届く」の誇張表現に、春を迎えた開放的な思いが感じられます。思い切り背伸びをしてみたくなるような季節です。
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クラスがえ今のクラスでいいのにな
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安中一中1年 渋谷由希美
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【評】一年間なじんだクラスには、自ずから愛着が生まれます。クラス替えはしなくてもいいのにと思えるのは、いいクラスだった証拠です。
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夜桜やなんでおまえは美人なの
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安中一中1年 吉田 壮吾
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【評】「なんでおまえは美人なの」は、夜桜への呼びかけの言葉。夜桜の美しさを愛(め)でる思いが、言わせています。確かに人にたとえれば美人。
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本を読みふうっとため息春の風
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小野上中1年 斉藤 俊介
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【評】「ふうっとため息」は、そのまま本の読後感です。どのような本だったのでしょう。ため息をつきたくなるような本も時には必要です。
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教科書の厚さを思う三学期
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小野上中1年 野村 翔平
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【評】一年の学習をおえようとして、改めて教科書の厚さを思うのです。学んだ後で学習内容の豊富さを実感し直しているのです。
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黒板にはじめの春がうかび出る
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小野上中1年 樋田 亮介
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【評】黒板にかすかに感じられる暖かさ。そこに「はじめの春」を感じ取りました。日射しが暖めるものは地面ばかりではありません。
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卒業式太陽も歌う校歌かな
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小野上中2年 朝比奈 亨
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【評】卒業式の晴れやかな思いを、「太陽も歌う校歌」で表現しました。明るく大きな声で歌われる校歌の様子です。
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卒業の涙で桜咲きにけり
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小野上中2年 中沢 奈美
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【評】卒業の思いと、春の到来の象徴である桜の開花をストレートに結んだ誇張表現。快作というべきでしょうか。大人には書けません。
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やわらかな春風にぎりつめのびる
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小野上中2年 朝比奈明子
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【評】「つめのびる」へイメージの飛躍は、感覚的で、他の人が真似ができない鋭さがあります。ものがみな動き出す春の思いも感じられます。
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雪どけのしずくのまぶしさ空の下
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六合中2年 篠原 悠江
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【評】「空の下」がいい。しずくは振り仰ぐような位置にあるのでしょう。その背後にはまぶしい空が春の面持ちで広がっているのです。
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名残り雪別れのさみしさ積もりゆく
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六合中3年 中沢 新
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【評】類想のある句ですが、さみしさが積もるという思いは、作者にとって実感された大切な思いでしょう。卒業を迎えた作者です。
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君がいた校庭の空風光り
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下仁田中2年 伊豆島佳奈
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【評】「いた」は、君がすでに不在であることを示します。君がいることで光り輝いた校庭の空と風も、今は思い出の風景なのです。
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暖かい空に変えるよ桜の木
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吉井中央中2年 花垣 茜
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【評】桜の開花が、空の色のみならず温度も変えるというのです。誇張表現ですが、桜を言祝(ことほ)ぐ思いが見つけたものでしょう。
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