林桂選

2005年6月8日上毛新聞掲載


これがママこれがわたしのつくしだよ
吾妻高1年 関  幸菜
【評】幼い子どもが、土筆(つくし)を見つけたときの言葉を模しています。子どもには、どんなものにでも所有のマークを付けたがる時期があります。
数学が全くできない十六歳
渋川青翠高2年 上原百合花
【評】数学が苦手。「全くできない十六歳」は、自分を道化のまなざしで見ています。自分を客観しすることができるというのも力。
春の夜のもしもキミが独りなら
吾妻高3年 平石 留美
【評】言い差し表現が効果的。「独りなら」の後に、書かれない作者の気持ちが存在します。読者には複数、作者には単数の答えがあるのです。
青い海見えて勤労感謝の日
北海道大2年 山野犠恵子
【評】「青い海」と「勤労感謝の日」への思いが、遠いところで呼応しています。海の青さが受け止めることができるものの大きさ。