鈴木伸一選

2005年6月15日上毛新聞掲載


わたしのあさがおびりだったけどげんきにでたよ
前橋大室小1年 はまおかれいな
【評】クラスのみんなでうえたアサガオのたね。れいなさんのは最後に芽を出したけど、元気なら、それでいいんです。だいじに育てようね。
うちの犬さくらの花びらおいかける
前橋大室小3年 高橋しゅん
【評】ほほえましいイヌの様子が、目にうかんできます。サクラの花びらって、つい追いかけたくなるものね。しゅん君も、そうじゃない?
あさがおにみずをあげるのしゃしゃしゃしゃしゃ
伊勢崎殖蓮二小1年 あらいかつや
【評】「しゃしゃしゃしゃしゃ」に、かつやくんのいっしょうけんめいさが、よく出ています。それは、アサガオにもきっとつたわりますよ。
かぜにのりさくらちらちらすべりだい
高崎寺尾小1年 相原 知佳
【評】風にちったサクラの花びらが、ちらちらとふってきました。知佳さんといっしょに、すべりだいであそびたかったのかもしれません。
お母さんくしゃみをしたらはるがきた
群馬国府小2年 かさはらまい
【評】お母さんは多分、花粉症なのでしょう。わたしもそうだけど、たしかに毎年、くしゃみで春のおとずれを知るという感じなんですよね。
かえるなく早くかえろうお母さん
群馬国府小3年 長谷川ひろき
【評】ユーモラスな書き方がいい。私も子どものころ、遊んでいて夕方になると、「カエルが鳴くから帰ろ」と言って家に帰ったものでした。
夕やけがあしたもくるよとわらってる
中之条沢田小2年 江島慎太郎
【評】夕やけ空を、友だちみたいに表現したのがよかった。きょうも一日、楽しくすごせたのでしょうね。あしたも、きっといい日ですよ。
かえるさん元気をくれてありがとう
高崎城山小2年 目崎しんぺい
【評】飼(か)っているカエルかな。池や田んぼなどで見たカエルかな。しんぺい君は動物好きなので、思わず元気が出ちゃうというわけでしょう。
一年生妹みたいにちっちゃいな
前橋桃川小3年 石田 真子
【評】1年生から見ると、3年生の真子さんは、やさしいお姉さんです。「妹みたい」というところに、そうしたやさしさがよく出ています。
かたつむりゆっくりゆらゆらあるいてる
前橋細井小3年 町田 英哉
【評】カタツムリが「ゆっくり」なのは、当たり前。でも「ゆらゆら」は、英哉君の発見。カタツムリの動きを、しっかり観察できましたね。
大むぎがいっぱいはたけでおよぐんだ
前橋笂井小4年 すとうみき
【評】金色に熟したムギ畑をゆらして、風が渡ってゆきます。それは、まるで波の上をムギが泳いでいるようです。何とも気持ちのいい俳句。
春にはねかぜがそよそよたびにでる
前橋笂井小4年 丸橋 彩佳
【評】春の風は、どこまでゆくのでしょうか。その後を追って、自分も旅に出たくなりますね。彩佳さんなら、どこに行こうと思いますか?
笛ふいて一年生をむかえたよ
前橋山王小4年 今井 亮佑
【評】上級生がみんなで楽器を演奏し、新しい一年生を歓迎(かんげい)したのです。一年生の子たちには、きっとすてきな思い出になったことでしょう。