| 林桂選 |
2005年7月20日上毛新聞掲載
| 業平忌窓の外には雨落ちる | |
| 吾妻高1年 小林 彩音 | |
| 【評】伊勢物語の六段「白玉」を踏まえた表現でしょう。女を盗み出して降り込められた男(業平)の視線が、重ねられているようです。 | |
| テスト中蛙が答えを歌ってる | |
| 明和県央高1年 佐藤 俊樹 | |
| 【評】難しいテスト問題。どうしても答えが導けないでいると、蛙の鳴き声さえも答えを知って、囃(はや)し立てているように聞こえます。 | |
| 受験生後ろから吹く青嵐 | |
| 高崎商大附高3年 宮沢 春香 | |
| 【評】後ろから吹くのは追い風ですから、受験勉強も軌道に乗ったという意味になりそうですが、ここでは追われる思いの表現のようです。 | |
| どこ行くと聞けば必ず涼しい所 | |
| 高崎商大附高3年 内堀 和美 | |
| 【評】「どこ行くの」と友達に聞くと、「涼しい所」の答え。行くあてはないが、少しでも涼しいところに身を置こうというのです。暑い夏。 | |
| 君がいて僕がいるから夏休み | |
| 高崎商大附高3年 鈴木 佑梨 | |
| 【評】もちろん、「から」で示す事柄が、夏休みの根拠としては通りません。しかし、夏休みの喜びとは、こんな風にしてあるのでしょう。 | |