鈴木伸一選

2005年8月10日上毛新聞掲載


夏祭りみんな真面目にさわいでる
高崎商科大附高1年 佐藤 未来
【評】真面目(まじめ)に騒ぐという把握は、祭りの本質をついています。こうしたハレの場では、日常を離れて心身を高揚させることが必要ですから。
夏の夜に風を聴きつつ夢の中
利根商高1年 丸山いずみ
【評】夏の夜の風。普通はとても心地よいものですが、ここでは先日の台風を言ったものとも読めます。私としては、前者の方がいいけれど。
紫陽花とやまぬ雨みて待ちぼうけ
東京農大二高1年 赤丸 綾菜
【評】実際にだれかを待っているのかもしれませんが、一方、梅雨どきの沈んだ気分を、「待ちぼうけ」という言葉で比喩(ひゆ)したとも読めます。
夕立にうたれて帰る祭あと
前橋工高2年 石北 真希
【評】祭りのあとのさびしさを噛(か)みしめる余裕もなく、大急ぎで雨宿りの場所を探さなくてはならなかったでしょう。私も経験がありますよ。
アルプスの応援鳴りて夏空へ
前橋工高2年 山元  徹
【評】高校野球の県予選の情景でしょうか。アルプススタンドに声援がこだまし、応援の人々の熱気も今や最高潮。まさに夏の風物詩ですね。