鈴木伸一選

2005年8月24日上毛新聞掲載


青空がやけに恋しいテスト中
渋川青翠高1年 萩原  輝
【評】テストから早く解放されたいという思いが、青空をことさら恋しく感じさせるのです。作者のこの思いに共感する人は多いでしょうね。
宿題と雨の香りが残る朝
渋川青翠高1年 岡村 聡美
【評】夜通し降っていた雨もやみ、手元には、やり残した宿題が幾つか。ちょっと気だるい朝の情景を、高校生としての視点から詩的に表現。
初鰹昨日の夜も食べたよね
渋川青翠高1年 剱持 敦志
【評】初夏の味覚を代表する初鰹(はつがつお)ですが、二晩続けて食べると、新鮮な印象もさすがに薄れがち。そんな思いをユーモラスに描いたのがいい。
蝉の声遠くて近い夏の訪れ
渋川青翠高1年 青木 真和
【評】遠くて近いのは作者とセミとの距離感でもあり、作者と夏という季節との距離感でもあります。心理的屈折を伴った微妙な距離感です。