林桂選

2005年8月3日上毛新聞掲載


ぶらんこでつばめとかぜをおいかける
前橋清心幼年少 品川 瑞華
【評】ブランコの風景。その中を動くものは、ツバメと風と「わたし」。そこでのブランコの動きは、風とツバメを追う動きになってゆきます。
花むぐりお花の中にもぐってく
中之条名久田幼年長 小渕 真暉
【評】ハナムグリは名前の通り花にもぐって密を吸う昆虫。小渕くんは、言葉の意味と昆虫の様子と、二つ同時に発見しているのです。
くわがたはぜりーをたべてけんかする
伊勢崎殖蓮二小1年 新居 勝也
【評】飼育しているクワガタ。いつもゼリーを食べいるか、ケンカをしているかのどちらかのように見えるのです。
おれのいぬかみなりがくるとだっそうする
伊勢崎殖蓮二小1年 てらだしょうや
【評】「だっそうする」がおもしろい。こわがっているすがたの表現ですが、そのこわがりかたの強さが知れます。
クワガタははさみをキリキリならしてる
群馬国府小2年 たかはしまさひと
【評】甲殻の昆虫の感じを「キリキリならしてる」で、表現しています。堅さと強さと、力感にあふれた動きを感じます。
山びこはここまでひびくぼくの声
群馬国府小2年 たかはしたいち
【評】山から山びことなってかえって来る「ぼくの声」。「ここまで」に、その不思議に打たれている気持ちが込められています。