鈴木伸一選

2005年8月24日上毛新聞掲載


すいかがおいしそうねなつやすみ
伊勢崎殖蓮二小1年 荒木 紗綾
【評】「おいしそうね」という、だれかにはなしかけているような表現がいいですね。わたしも、何だかスイカがたべたくなってきましたよ。
とんぼはねつかまえたいけどつかまらないの
伊勢崎殖蓮二小1年 福地 隆哉
【評】トンボはすばしっこいので、なかなかつかまらないですね。でも、隆哉くんはおこったりしません。そのおだやかな心がすてきです。
とんぼはねいつもかくれんぼうするんだよ
伊勢崎殖蓮二小1年 桜井 美綺
【評】美綺さんのそばをとんでいたトンボが、きゅうに見えなくなりました。どこへ行ったのかなあ、というおどろきが、よくつたわります。
すいかはねしゃきっていうおとたのしいな
伊勢崎殖蓮二小1年 吉本 依世
【評】シャキッという音がいい。この音を聞いたとたん、みずみずしく、おいしそうなスイカが、わたしの目にもぱっとうかんできました。
なつ休みいろんな子とあそぼうね
群馬国府小2年 し水なるみ
【評】いつもいっしょにあそぶ友だちも大切だけど、夏休みはあたらしい友だちを作るのも大事。友だちがたくさんいると、たのしいものね。
つゆ空にお日さまでたよさああそぼう
群馬国府小2年 こしばりさ
【評】「さああそぼう」という元気な声が、とてもすてきです。せっかく晴れたのですから、外であせをながして、思いきりあそびましょう。
ラジオ体そうラジカセこわれてちゅうだんだ
群馬国府小3年 長谷川ひろき
【評】ラジカセがこわれて、おとなたちはあせったと思うけど、子どもたちにとっては、それも夏休みのゆかいな思い出になることでしょう。
バッタとり家にはバッタがいっぱいだ
群馬国府小3年 大沢 望日
【評】つかまえたバッタを、家でたくさん飼っているのでしょう。大切に育てて、夏休みにしっかりかんさつできると、さらにいいですね。
ひまわりはいっぱいあるとめいろだよ
群馬国府小3年 ひ口ともやす
【評】広いヒマワリ畑の中に立つと、まわりの景色が見えなくて、ほんとに迷路(めいろ)みたいに感じられます。ドキドキするけど、楽しい迷路です。
ゆうだちはだれかがホースであそんでる
前橋桃川小2年 たけいりお
【評】夕立のはげしい雨は、空の上でだれかがホースで水をまいているみたいだというのです。かみなりの親子があそんでいるのでしょうか。
スリッパはおきゃくさんがはくんだよ
前橋桃川小3年 すずきれな
【評】玄関に置かれた、きれいなスリッパ。お客さん用とわかっていても、やっぱりはいてみたいなあ、と思ってしまうれなさんなのです。
こいのいけこいがあつまり大サーカス
前橋桃川小3年 羽鳥  裕
【評】何びきものコイが、池の一カ所に集まっているのでしょう。それを「大サーカス」と言ったのだと思いますが、おもしろい発想です。
ながれ星きぼうを持って旅に出る
前橋笂井小4年 石田  睦
【評】「きぼうを持って」は流れ星のことでもあり、睦君自身のことでもあります。そして私も、希望を持って生きてゆこう、と思いました。
ねこのかおなんだかいつもわらってる
前橋新田小4年 飯田 敦也
【評】ネコの顔をじっと見ていたら、何だか笑っているように思えてきたのです。敦也君の心がほがらかだから、そう思えたのでしょうね。
夏が来た海まで走ってきょうそうだ
前橋新田小4年 黒谷 綾芽
【評】冒頭の「夏が来た」を見ただけで、読者の心の中もうきうきしてきます。この句のように、夏休みは伸び伸びと過ごしたいものですね。