林桂選

2005年9月14日上毛新聞掲載


くわがたがけっこんしたよきりかぶで
沼田薄根幼稚園年長 青木 亮子
【評】「きりかぶで」ですから、このクワガタは飼っているものではなく、自然の中にいるものでしょう。よくみつけましたね。
おとまりでいっぱいひろったおおきいかい
前橋きりのこ保育園年長 さとうはるき
【評】これで、おとまりのたのしいおもいでを、いっぱいつめて、もってかえれることでしょうね。だれにあげるのかな。
おいしいなみんなでわったすいかだよ
前橋きりにこ保育園年長 にしだけんご
【評】すいかわりでわったすいかを、みんなでたべます。でこぼこでも、たのしさがすいかにしみこんで、あじがいちだんとよくなっています。
なつまつりどじょうがいちねんいきました
前橋きりのこ保育園年長 みずたにじゅん
【評】なつまつりがきて、きょねんのなつまつりでつかまえたどじょうが、一ねんいきたことをしります。たいせつにしてきたのでしょうね。
かきごおりたべながらみたようみのふね
前橋きりのこ保育園年長 とまるりゅうせい
【評】たべるだけでもたのしいかきごおりなのに、大きなうみの、大きなふねをみながらです。いままでで一ばんおいしかったことでしょう。
せんせいのほうきいつもいっぱいごみあつまる
伊勢崎殖蓮二小1年 吉本 依世
【評】おそうじじょうずのせんせいのほうきは、まほうのほうきのよう。ふしぎにおもっているかんじが、よくかけています。
かきのみがゆらゆらゆれるかぜのなか
前橋若宮小1年 すずきちひろ
【評】「ゆらゆらゆれる」だから、大きいカキです。まだ青いのでしょうが、風にゆれたので、すずきさんにみつかってしまったのでしょうか。
わくわくのつうちひょうをもらうんだ
前橋東小2年 てらうちあやか
【評】「わくわくの」がいい。不安もあるでしょうが期待が大きい。がんばったという気持ちがあるからでしょう。
なつ休みみんなまっ黒水あそび
高崎城山小2年 鈴木  結
【評】水あそびの友だちを見ると、みんな日焼けしてまっ黒。だれもみんな思い切りあそんだ元気な仲間たちです。
せいが大きくなったとかんじる洗面所
前橋桃川小3年 奈良 布実
【評】自分の身長が伸びたと、洗面台との位置関係から感じるのです。実感というのは、日常の空間の中から突然現れます。
高山でたくさんつれるアブラハヤ
群馬堤小3年 福田 亘佑
【評】雑魚と言われる川魚ですが、福田くんはちゃんと「アブラハヤ」と言っています。「高山」という地名もそう。釣りを大切にしています。
すいかわりすいかをいっぱいわりたいな
群馬国府小3年 東野 友和
【評】スイカ割りのスイカが何十個もあることはまずありません。気が済むまで割りたいと、誰も一度は思ったことでしょう。
すいかわりわたしも海もにっこにこ
群馬国府小3年 清水 彩香
【評】スイカ割りの楽しさを「海もにっこにこ」と、誇張表現で見事に描きます。もっとも、清水さんには、本当にそう見えたのでしょうね。
海水よくかいがらきらきら光ってる
群馬国府小3年 冨里 麻衣
【評】海水浴の楽しい思いが「きらきら光ってる」に現れています。海の水の透明感も感じられて、美しい場面となっています。
麦の海かられた海が旅に出る
前橋笂井小4年 いの るい
【評】刈り取られて消失した麦秋の海(畑)。それを消失ではなく、海は旅に出たのだと受け止めてる感性がいい。当然行方を思っています。
夏の雲これからどこへ行くんだろう
前橋新田小4年 山口 大輔
【評】雲に行方を問いかけた詩人がいましたね。流れゆく雲は、郷愁を誘い、旅心を誘い、人の心の中にあるものを誘い出しにきます。