林桂選
2005年10月26日上毛新聞掲載
大空は紺色なりし燕帰る
吾妻高1年 熊井 梢恵
【評】帰燕のころの深い空を「紺色」と表現。「し」は過去の助動詞「き」の連体中止法。過去の記憶とも照合している紺色です。
夏風邪の部屋に缶切る音響く
北海道大2年 山野犠恵子
【評】自炊の一人暮らしでしょう。夏風邪を引いて、調理ができずに缶詰で簡単な食事をとろうというのです。「音響く」に孤独感がにじみます。