林桂選

2005年10月26日上毛新聞掲載


おつきさまくりのなかみによくにてる
沼田薄根幼稚園年長 青木 亮子
【評】これはクリのいろのイメージでしょうね。クリのいろと、月のいろがにているのです。気がつきそうでなかなか気づきませんでした。
さかあがりもうすぐできるよひるやすみ
群馬国府小1年 まつざわななこ
【評】お昼休みには、さかあがりの練習をするときめて続けているのでしょう。この句が載るころには、できるようになっていることでしょう。
くりごはんくりもおこめもひかってる
群馬国府小1年 やぎゆうと
【評】たきたてのクリご飯。おいしそうなようすがクリとお米のひかりになってあらわれているのです。よくかんさんつできました。
お月さんよるがはやくてうれしそう
群馬国府小1年 やぎゆうと
【評】そとあそびのじかんがみじかくなって、かなしい子ども。でも、出ばんがながくなるお月さまは、あきのよながをよろこんでいます。
こうばであさがおかれたにちようび
伊勢崎殖蓮第二小1年 小嶌 達也
【評】人気のない日曜日の工場のさみしいようすを、かれたアサガオでえがいています。花のさかりもすぎて、かれるままになっている花です。
ももはねフォークでさしてもするんとすべる
伊勢崎殖蓮第二小1年 くりはらりょうか
【評】くだもののの中でも、とくべつな質感をもつモモ。そのかんじを、「フォークでさしてもするんとすべる」でよくあらわしています。
わたしはねたからものってパパがいう
群馬国府小2年 かのうゆうき
【評】わたしはパパにとっての宝物。自分が宝物だったなっんてびっくり。でも、自分もパパも大切にして生きて行く気持ちになりますね。
ひがん花しらないうちにさいている
群馬国府小2年 ごかんもとし
【評】ヒガンバナのさきかたを、「しらないうちに」でよくあらわしています。きがつくと、ながいくきがのびて、まっ赤にさいています。
秋の日は日かげと日なた大ちがい
群馬国府小3年 ふじ田侑也
【評】いろいろな場面で秋を感じることがありますが、日影と日向の体感温度の差に、秋を感じたのが藤田くん。感覚のいい作品です。
きくの花クルクルパーマかけている
群馬国府小3年 海老原千紗
【評】大輪咲きの菊の花びらは、一枚一枚がたしかにパーマをかけたようなようすです。菊の花のおしゃれなのかもしれません。
のぼりぼうわたしがさるになってるよ
前橋桃川小3年 山田 か歩
【評】のぼり棒の名人なのでしょうね。「わたしがさるになってる」がおもしろい。もうひとりの自分が自分を見ているような視点です。
おねえちゃん4年でいちばん大きいよ
前橋桃川小3年 よしださえ
【評】吉田さんにとって、お姉さんは頼りがいがある存在なのでしょう。4年生で一番大きくて、すぐに居場所もわかります。
いい空気いっぱいすって桜見る
伊勢崎あずま小4年 根岸久瑠美
【評】満開の桜のはなやかさをうまく表現しています。「いい空気」には、桜の匂いも、輝きもとけ込んでいることでしょう。