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秋の風学校全部をつつみこむ
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前橋桃川小5年 塩野 綾菜
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【評】秋風のすがすがしさが、学校全体を包みこんでいるというのです。塩野さんは学校が大好きで、その気持ちが書かせた俳句でしょうね。
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雨つぶが地面にとっしんしているよ
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前橋桃川小5年 鯉渕 優介
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【評】まるで地面に向かって突進するかのように、大粒の雨が、すごい勢いで降っているのです。着想のユニークさが、この句の最大の魅力。
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いねを見に列をくずしてあるいてる
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群馬国府小5年 深津 忍
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【評】実ったイネを早く見たくて急ぎ足になる人もいれば、景色をのんびり眺めながら歩く人もいます。だから、列もくずれがちなんですね。
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秋の風顔を横ぎりさっていく
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群馬国府小6年 栗田 大夢
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【評】さわやかだけれど、どこかひんやりした感じもする秋風を、うまくとらえました。「顔を横ぎり」という描写が、特に効いています。
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運動会レジャーシートの青い海
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藤岡一小6年 藤居 夏海
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【評】応援席の青いレジャーシートを海に見立てたのは、なかなかすてき。レジャーシートを使って集団演技をしている情景とも読めますが。
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秋風に音符がおどるマーチング
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藤岡一小6年 町田 奈緒
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【評】演奏だけでなく、動きも楽しいマーチングは、なるほど「音符がおどる」という表現がぴったり。運動会のいい思い出ができましたね。
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打ち上げた球の上にはうろこ雲
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榛東南小6年 荒木 雅弥
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【評】野球の試合でしょう。空高く打ち上げられたボールの、さらにその上には、うろこ雲がふわりと浮かんでいます。いかにも秋ですね。
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夕暮れをカカシも見てるぼんやりと
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榛東南小6年 原田 大輔
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【評】どこか遠くの方を、ぼんやりと見ているようなカカシの目。原田君が出合った、ちょっとさびしく、物悲しい秋の夕暮れの情景です。
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まだ夏の陽が射している丘の上
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赤城養護小児医療センター分校小6年 清水まい子
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【評】実際に丘の上に立っての作とも、遠い丘を眺め、その場の様子を想像しての作とも読めます。私は、後者の方に深みがあると思います。
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さよならと言った瞬間虫の声
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赤城養護小児医療センター分校中2年 関口 和徳
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【評】さよならと言った瞬間、心にぽっかりと穴が開き、そこに虫の声が痛いほど響いてくるのです。自分の内面を、じっと見つめた作品。
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澄みきった空にかざす手ひんやりと
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中之条中1年 吉田 知世
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【評】秋も深まり、空気もだいぶひんやりしてきました。自分の皮膚感覚を通して季節の推移をとらえているの?で、作品に説得力があります。
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君宛ての手紙を運ぶ秋の風
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中之条中1年 山田 礼子
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【評】手紙が現実のものか想像上のものかは分かりませんが、とにかくさわやかな秋風に乗って運ばれてゆくというイメージに惹(ひ)かれました。
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昨日より夕日がキレイ秋の空
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藤岡北中1年 秋山 胡桃
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【評】秋が深まるにつれ、夕日も美しくなってゆく気がするのです。カタカナ表記の「キレイ」の可否はさておき、この季節感の把握はいい。
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窓がわの席が良かった秋の空
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六合中2年 戸嶋 美和
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【評】希望した席になれなくて、少々残念といったところ。廊下側の席にも利点はあるというふうに、発想を転換してみたらどうでしょう。
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白球が秋風にのり飛んでいく
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六合中2年 山本 直哉
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【評】澄み渡った空を秋風に乗って、白球はどこまでも飛んでゆきそうな気がします。映画の一場面のように、情景が鮮やかに見えてきます。
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秋の日は勉強と言って本を読む
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沼田西中2年 宮下 麻代
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【評】勉強を口実に、好きな本を読もうというわけです。そんなちゃっかりした目論見(もくろみ)も笑って許してもらえそうな、さわやかな秋のある日。
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満月の夜は涼しい風がふく
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中之条西中2年 一場 航平
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【評】皓々(こうこう)たる満月には、私たちの感覚を普段とは違ったものにする力があるようです。風の涼しさも、それでこそとらえ得たものでしょう。
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背泳ぎで宇宙が見える青い空
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中之条西中3年 唐沢しおり
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【評】背泳ぎをしながら見上げた、夏の青空。それは、無限の宇宙へとつながる扉なのです。年齢に見合った大胆で伸びやかな発想がいい。
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朝寝坊夏の余韻に浸ってる
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中之条西中3年 島村 匠
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【評】受験生も夏休みぐらいは、しばし解放感に浸れるでしょう。この句は、二学期開始後もなお、その余韻が残っているというわけですね。
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筆箱のチャックの音が夏を消す
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小野上中2年 野村 詩織
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【評】二学期が始まり、筆箱のチャックを開け閉めする回数が、夏休み中よりもぐんと増えてきました。気持ちも自ずと引き締まりますね。
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窓ぎわの席にひとすじ秋日かな
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小野上中2年 斉藤 千尋
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【評】放課後の静かな教室を思い浮かべます。派手さはありませんが、情景がよく見えてきますし、季節感もしっかりとらえられています。
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黒板の白いチョークが目立つ秋
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小野上中3年 木暮 渉
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【評】さわやかな秋。教室内の空気もどことなく澄んだ感じがして、チョークで書かれた白い文字が、作者の目にくっきりと見えるのです。
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朝おきて身震い一つ秋の気配
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下仁田中3年 小井土友美
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【評】季節の変化を日常生活の中からとらえているため、とても実感があります。自分の身辺をしっかり見つめることが、俳句の基本です。
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鰯雲子猫が取って食べてたよ
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妙義中3年 佐藤 譲
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【評】秋空に浮かんだ鰯(いわし)雲から、メルヘンのような楽しい情景をイメージした佐藤君。事実を詠むだけでは、俳句はつまらないですものね。
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