鈴木伸一選

2005年11月2日上毛新聞掲載


晴れや朝に大声張り上げたい
渋川高1年 佐藤  陽秋
【評】秋晴れの空があまりに気持ちよく、それを何かにぶつけて表現したくなったという感じです。若々しい大胆さがあって、なかなかいい。
気まぐれに出かけた山道秋探し
吾妻高1年 清水由佳子
【評】気まぐれに歩いた山道だったのに、いつしか秋の風物探しに没頭していたのです。季節を感じる心は、こうして育ってゆくのでしょう。
ありんこや広い大地をてんてんと
赤城養護高1年 遠藤 由紀
【評】地上のアリはいかにも小さいけれど、実はとても逞(たくま)しく生きています。そう思えば、むしろ私たちの方が彼らに励まされる気がしま?す。
背の高き心理学者に青時雨
北海道大2年 山野犠恵子
【評】「心理学者」と「青時雨」の取り合わせによる独特の俳諧(はいかい)味。たいへんうまいけれど、それが仇(あだ)にならなければよいが、とも思います。