林桂選

2005年11月23日上毛新聞掲載


あかとんぼあきのおたよりくばってる
前橋清心幼稚園年少  品川 瑞華
【評】赤トンボが〒マークに似ているという句が以前にありました。赤は郵便の色。赤トンボが郵便屋さんに見えても不思議ではありません。
えんぴつはいっぱいつかうとひゃくてんだ
群馬国府小1年 あべゆうか
【評】えんぴつをつかってたくさんかいて、べんきょうすれば、百点がとれることでしょう。かくことはおぼえるちか道なのです。
てんもんだいほしといっしょにひかってる
群馬国府小1年 なかざわけいた
【評】星を観測する天文台そのものも、光っているというのです。星への思いはもちろん、星をみるということへのあこがれを感じます。
マラソン大会秋の太陽きらきらだ
群馬国府小3年 植松 佑果
【評】「きらきらだ」に晴れやかな思いが重なっています。十分に走る準備をしてきたからでしょう。あとは精一杯走るだけです。
秋の森気持ちいい風とおっていく
群馬国府小3年 ごかんまさゆき
【評】木の実、キノコ、紅葉など、秋は森に一番親しむ季節かもしれませ?ん。当然そこには、気持ちのよい風も吹きとおっています。
からすうり中を見るとなっとうだ
群馬国府小3年 山ざきたくろう
【評】「なっとうだ」というたとえは、実際に赤く熟したカラスウリの実を割って観察した人の言葉です。カラスウリの実の中を詠むのもまれ。
秋祭りたのしいあきのしるしだね
前橋桃川小3年  田子 春菜
【評】祭りを「たのしいあきのしるし」と考えたところがいい。秋祭りは、収穫を神さまに感謝する大切な印として始まったのです。
カブト虫ようちゅうなのに大きいよ
前橋桃川小3年 よしださえ
【評】カブト虫の魅力は、なんと言っても強そうで大きいことです。だから、大きな幼虫にも胸がわくわくしてきます。
まわるいすぐるぐるまわしてゆうえんち
前橋細井小3年  岡庭 美波
【評】「まわして」に楽しむ様子がでています。どんな速さで回るか、自分で操作できます。最高の速さで回るようにしているのでしょう。
葉が落ちるひらひらきれいでもさみしい
吾妻坂上小4年  萩原 瑞貴
【評】紅葉した葉が次から次へと落ちる美しさ。そしてさみしさ。滅びるものはみな美しいと言った詩人がいましたよ。
はだ寒い風がふいては思い出す
吾妻坂上小4年  小池 杏奈
【評】寒さに向かう季節の風が、ものを思わせます。でも、何を思い出すのかは書かれていません。読む人で考えてみましょう。
いねかりの機械の音がひびいてる
吾妻坂上小4年  加部 青葉
【評】機械での稲刈り。稲刈りをしているかどうか音で判断がつきます。作者は、目では稲刈りをまだ確認していないのかもしれません。