林桂選

2005年12月21日上毛新聞掲載


往復のどっちもきびしい空っ風
桐生高2年 山田耕太郎
【評】登校、下校どちらに向かっていても、空っ風の厳しさが身にしみるのです。風向きに関係なく、伝わってくる寒さが空っ風。
静かな夜いろんな音がやってくる
桐生高2年 武井 大樹
【評】「やってくる」がおもしろい。自分が静寂を保っていることで聞こえてくるさまざまな音。「やってくる」に、耳を澄ます「作者」がいます。
秋の風冷たくせせらぐかぶら川
富岡実高2年 佐藤  晃
【評】同じせせらぎの音でも、季節によって感じ方は違ってきます。秋風の中、鏑川の川音も冷たく感じられるようになっています。
感動は秋の夜空に置いてある
高崎北高3年  村松 宏基
【評】プリンの味は食べなければ分からないと言いますが、秋の夜空に仕込まれ置かれている感動も、見上げる瞳を待っていることでしょう。
夕まぐれやきいも売りの声ぬくし
育英短大2年 浅見 早紀
【評】焼き芋売りの声は、いかに焼き芋が温かく美味(おい)しいかを伝えるように工夫されています。「声ぬくし」がいい。