林桂選

2005年12月7日上毛新聞掲載


だいこんはしろいけがはえてるよ
  伊勢崎殖蓮二小1年 桜井 美綺
【評】このダイコンは、お店で売っていたものではなく、畑から収穫してきたものでしょう。白いひげで、それがわかります。
さかあがりできてうれしいあきのあさ
  群馬国府小1年 なかざわけいた
【評】「あきのあさ」です。授業が始まる前に、練習したのでしょう。熱心に練習していたのが、「あさ」の一語で表現できています。
きゅうこんはピンクいろだよチューリップ
   群馬国府小1年  すみやまほ
【評】花の色のテープがついた球根がありますが、それではなさそう。白にほんのりピンクのさした球根。これを観察したのでしょう。
さつまいもつながっている兄弟だ
   群馬国府小2年  北村かずき
【評】サツマイモは仲のよい兄弟。いつも手をつないでいるのです。「兄弟」に見えた北村くんも、仲良し兄弟なのでしょうね。
秋の空雲がけんかをしているの
   群馬国府小2年  江原 有香
【評】秋の空は、穏健な雰囲気のものが多いと思いますが、この句の秋の雲はけんかをしていそうな雲。どんな天候だったのでしょうか。
秋の日にぼくのかげが走ってる
   群馬国府小3年  村田 総馬
【評】かげが走っているということは、村田くんも走っているということ。視線をおとして、影を見ながら必死で走るようすが伝わります。
アゲハのねよう虫ぷにゅぷにゅゼリーみたい
    前橋桃川小3年 久保田理沙
【評】アゲハの幼虫を、こんなにもかわいらしく表現できるのに感心。気持ち悪いと思っている人には、決して書けない作品です。
いえのにわかれきとかれはのおまつりだ
 勢崎あずま北小4年  根岸久瑠美
【評】枯れ木と枯れ葉。どちらもさみしい感じがしますが、根岸さんは「おまつりだ」と言っています。みんなの元気が出てくる見方です。