林桂選

2006年1月11日上毛新聞掲載


ともだちがてんこうしたけどうわばきある
群馬国府小1年 たかぎもえか
【評】転校していった友だちが忘れていったうわばき。そのうわばきが、友だちとの別れの気持ちを改めて思い出させてくれるのです。
きんようびそらにぜんぜんくもがない
群馬国府小1年 おおやまともき
【評】金曜日の空が雲もなく晴れわたったのは、偶然。でも、明日はお休みの土曜日。ほかの曜日では、このわくわく感はでないかもしれません。
とうこうちゅうしろいいきがとんでゆく
前橋大室小1年 のもとねね
【評】「とんでゆく」がおもしろい。元気のよい息を感じます。寒さに負けずに、学校に通っているのですね。
すべり台するするすべって風がくる
倉渕川浦小3年 中沢れみな
【評】「すべり台するするすべって」のス音の重なりを、「かぜがくる」のカとクの音が迎えうつ感じになっています。言葉の響きが秀抜です。
持久走体にどうも足にどうも
前橋桃川小3年 こぐれもりあき
【評】「どうも」のあとに続く言葉は「ありがとう」。無事に走り終えたことを、自分の体に感謝します。おもしろい発想の句です。
おち葉がねからからいってあるいてる
前橋桃川小3年 渡部 なお
【評】風に吹かれて地面を転がる落ち葉。それを「からからいってあるいてる」と表現しました。「あるいてる」がいい。落ち葉も友だちです。