|
冬の空星座のくしゃみきこえたよ
|
|
松井田西横野小6年 須藤 早紀
|
 |
【評】澄んだ冬の夜空は、他の季節よりも一段と星がまたたいているように見えます。「くしゃみ」は、そのまたたきを言ったものでしょう。
|
 |
|
どんど焼き冬のちょうちょが飛んでいる
|
|
下仁田小坂小6年 加部 優紀
|
 |
【評】実際にチョウがいたのかもしれませんが、一方、どんど焼きの火の粉や灰などの舞い飛ぶ様子が、チョウのように見えたとも読めます。
|
 |
|
青空に鳥たち飛んでる金曜日
|
|
中之条中1年 田村 理緒
|
 |
【評】青空を飛ぶ鳥の姿に、一週間が終わるという安堵感や、明日からの休みへの期待感といった、作者の心理が投影されているようです。
|
 |
|
白い雪父の車をうめつくす
|
|
中之条中1年 阿部 椋汰
|
 |
【評】この冬は群馬でも、北部を中心にかなり雪が降りました。一晩で車が埋もれてしまうほどの雪に、阿部君もさぞや驚いたことでしょう。
|
 |
|
花開く春は素敵な美術館
|
|
吉井入野中1年 大場 遥
|
 |
【評】じっと寒さをこらえていた植物たちが、いっせいに花開く春。モノトーンだった野山に急に色が付いて、すてきな美術館に変身です。
|
 |
|
冬の空一番星がわからない
|
|
藤岡北中1年 浅見 藍
|
 |
【評】作者にとって、一番星は夢や希望の象徴だったのかもしれません。それを見失ってしまった心の痛みを感じるのは、私だけでしょうか。
|
 |
|
冬の風メロスのようにさっていく
|
|
小野上中2年 野村 健太
|
 |
【評】太宰治の『走れメロス』の主人公メロスは、友の命を救うために走り続けます。吹き抜けた風に、そのイメージを感じ取ったのがいい。
|
 |
|
春はもう君の横まで来ているよ
|
|
小野上中2年 宮 ゆりか
|
 |
【評】春が来る。そう感じるだけで、何だか幸せな気分になってきます。君の横まで来た春は、もうすぐ作者のところにも来ることでしょう。
|
 |
|
手のひらに白い息散る歩道かな
|
|
小野上中2年 佐藤 莉奈
|
 |
【評】こごえた手に息を吹きかけます。寒さで白くなった自分の息が、さっと散るように消えてゆきます。冬だなあ、としみじみ思われます。
|
 |
|
うす暗い空に重なる枯木かな
|
|
小野上中2年 樋田 亮介
|
 |
【評】どんよりとした冬空を背に、枯れ木が寒そうに立っています。うす暗さの中で、空も枯れ木も一つに溶け合ってしまいそうな感じです。
|
 |
|
春浅し黄色い春の声がする
|
|
小野上中2年 佐藤 磨依
|
 |
【評】若い女性や子どもの声を、俗に「黄色い声」と言います。早春という初々しい季節も、若い女性や子どものイメージに近いようです。
|
 |
|
先生がカーテンあけて春が来た
|
|
妙義中2年 清水ともみ
|
 |
【評】閉まっていたカーテンを、先生がさっと開けました。明るくなった教室は、一気に春が来たような感じ。情景が鮮明に見える点がいい。
|
 |
|
春一番空も地面もいいにおい
|
|
高崎片岡中2年 森田 親
|
 |
【評】いよいよ春がやって来ます。この句の「におい」は、知らず知らずのうちに弾んでいた心がとらえた、季節のにおいだったのでしょう。
|
 |
|
カーテンに春光たまる五時間目
|
|
高崎片岡中2年 斉藤 恵
|
 |
【評】朝から教室に差している春の光が、五時間目ごろともなると、カーテンにたっぷり溜(た)まっているというのです。なるほど、と思います。
|
 |
|
春光がふわりと町を呼び起こす
|
|
高崎片岡中2年 清水 渓音
|
 |
【評】寒さに身を縮めていた町が今、やわらかな春光に包まれ、気持ちよさそうに伸びをしている感じ。春到来の喜びが、素直に出ています。
|
 |
|
春の風野原が少し騒がしい
|
|
高崎片岡中2年 金古 拓也
|
 |
【評】春到来の喜びにうきうきする気分は、一方で、どこか落ち着かない気分と言うこともできます。野原のざわめきも、そんな気分ゆえ。
|
 |
|
春の猫日なたへ出てきて目を細め
|
|
沼田西中2年 宮下 麻代
|
 |
【評】気持ちよさげに目を細めたのはネコのみならず、宮下さんも同様だったことでしょう。春の到来がうれしいのは、みな同じなんですね。
|
 |
|
元日にまちがい電話してしまう
|
|
沼田西中2年 町田 恭章
|
 |
【評】元日早々しくじってしまった自分を苦笑まじりに眺める、もう一人の自分。私も身に覚えがあるので、作者の気持ちはよく分かります。
|
 |
|
卒業の気配感じる空模様
|
|
六合中3年 山崎 由衣
|
 |
【評】卒業間近の作者の複雑な心境は、空模様の少しの変化にも敏感に反応します。それくらい、卒業というのは人生の大きな節目なのです。
|
 |
|
空の下集合写真とりました
|
|
六合中3年 池田 恵
|
 |
【評】卒業アルバムの集合写真を撮ったのが、校庭といった具体的な場所でなく、「空の下」だったという表現に、若い感性がうかがえます。
|
 |
|
卒業しても同じ空を見上げてる
|
|
六合中3年 篠原 美咲
|
 |
【評】同じ空を見上げたいと思うこと。さらには、同じ空を見上げ続けると信じること。それが大切です。
|
 |