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しも柱土のダンベル持ち上げる
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榛東南小6年 久保田崚介
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【評】土を「ダンベル」にたとえました。霜柱が土を持ち上げる句は多いのですが、「ダンベル」と考える人はなかなかいません。
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弟のまほうのカバンチョコが出る
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中之条中1年 安済 里佳
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【評】「まほうのカバン」がいい。やはりバレンタインのプレゼントでしょう。弟さんも気が付かないうちに入れてあったのでしょうか。
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まちじゅうに霧が巻き付く雨降る日
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中之条中1年 関 沙織
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【評】霧雨の一日。「まちじゅうに霧が巻き付く」が秀抜です。確かに霧雨には、どこか不快なまとわりつくような感じがあります。
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自転車で春の風を感じとる
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中之条中1年 戸塚眞太郎
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【評】自転車でスピードをあげ、風を感じようというのです。その風をとおして春の暖かさが伝わります。身体で感じる季節の喜び。
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きりの中小さな小さな声がする
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中之条中1年 桑原 茂美
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【評】霧に視界がふさがれたゆえに、敏感になった聴覚に感じられる音。それを「小さな小さな声」と表現しています。
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弟と遊んでいたら雪が降る
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中之条中1年 福島 弘樹
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【評】奇をてらう表現は何もありませんが、しみじみとした情感を誘う秀作です。兄弟愛とそれを包む自然。一読心に残る作品です。
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さわさわと林の中は春の歌
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中之条中1年 荒木 愛海
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【評】林の春の息吹を「春の歌」として、感じとっています。「さわさわ」は擬音というより、春の息吹きとして感じている動きでしょう。
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くもり空春の風を囲んでる
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中之条中1年 田中 峻平
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【評】春風のエリアよりも、もっと広い曇り空。一面の雲です。でも、冬の厳しい寒さはなく、ほの暖かい空気が通っています。
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三階の無人の教室日があたる
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中之条中1年 吉田 知世
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【評】西日でしょう。みな下校して無人となった教室。一、二階は既に日が陰り、三階に最後の西日が残っているのです。
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何となく指でなぞった春の空
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高崎片岡中2年 名雲 麗
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【評】春を感じる喜びがどこかにあるのでしょう。「何となく」という無意識の行動に潜むものを、感じているのです。
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行く道の薄氷つぶし暇つぶし
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高崎片岡中2年 清水 渓音
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【評】ふたつの「つぶし」に、面白がり方の手の内は見えてしまいますが、これも言葉への興味があってこそのものです。
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椿の香夢の中まで入り込む
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高崎片岡中2年 乗附 朋美
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【評】夜の闇に紛れての香りか、昼の印象の香りか、ともあれ「夢の中まで入り込む」のです。香りの存在感を見事に伝えます。秀作です。
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春光でさらに眩しいランドセル
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高崎片岡中2年 松井 聡美
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【評】「さらに」の使い方がうまい。新しいランドセルでもともとまぶし?い。そこにさらに春光が磨きをかけているというのです。
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椿咲きコサージュにして母出掛け
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高崎片岡中2年 佐々木正乃
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【評】虚構か実話か分かりませんが、どのようなお母さんかのイメージは読者の中に結びます。これが大切なことなのです。
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言い出した公魚釣りも父まかせ
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高崎片岡中2年 斉藤 史樹
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【評】ワカサギ釣り行きたいと言ったのは自分。でもその後に準備一切お父さん任せ。この句の魅力は、お父さんの姿が彷彿とするところです。
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鉛筆を持って近づく春の空
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高崎片岡中2年 美細津吉泰
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【評】「鉛筆を持って」の行為の意味づけを考えると難しい句。むしろ、意味のない行為も定着させられるのが、俳句と考えるべきでしょう。
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春浅し友の耳は赤いまま
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高崎片岡中2年 船津満里奈
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【評】早春。とは言え友だちの耳は、まだ風の寒さを感じて、赤くなったままだというのです。季節の変化の機微をうまく表現しています。
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少しだけ優しくなった風通る
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六合中2年 小島亜希穂
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【評】季語はありませんが、季感は春。冬の風から春の風への変化を、「少しだけ優しくなった」と表現しました。
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教室の香りが今日だけチョコのにおい
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沼田西2年 宮下 麻代
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【評】バレンタインの日の教室。誰のものとも知れないチョコレートの匂いを感じとります。「香り」にさまざまなドラマを感じています。
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忘れてたじょうろの水がぬるむ今日
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小野上中2年 丸山 唯
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【評】ジョウロに残ったままの水。水をやる植物もなくそのまま。でもその水から、春の温もりが回復してくるのです。視点がおもしろい。
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ライスチョコ甘さが広がる冬の星
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小野上中2年 宮 ゆりか
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【評】チョコでコーティングされたライス菓子。口の中にその甘さを感じながら見る冬の星。表現は甘さを抑えた大人味の仕上がりです。
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たんぽぽに青空近づく春景色
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小野上中2年 佐藤 莉奈
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【評】春の訪れを「青空近づく」と表現。感覚のよさが光ります。「春景色」はもう言わなくても判ります。表現の工夫してみてください。
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いつもより休日の雲大きいな
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小野上中2年 野村 楓
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【評】休日ののんびりした気分が、大きな雲を見つけさせています。予定も入っていない、のんびり過ごせる一日なのでしょう。
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新しき消しゴムの白花曇
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小野上中3年 中澤 奈美
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【評】「新しき」は「消しゴム」に、「消しゴム」は「の」で「白」に係ります。「白」のイメージが強調されています。秀作です。
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カーテンのにおい優しい昼休み
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小野上中3年 長久保徴子
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【評】春の日の暖かさが、カーテンの匂いになって感じられるのでしょう。心が解放される昼休みの感じもよくでています。
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