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校庭のしだれ桜にあり登る
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下仁田小坂小5年 永井 詩織
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【評】「校庭」「しだれ桜」「あり」と段々小さなものにズームしてゆく書き方がいい。「登る」姿が、読者の中で大きくなります。
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桜の木鳥がとまってゆれている
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下仁田小坂小5年 茂木 幹太
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【評】桜の花の蜜を吸うために鳥が枝にとまっているのです。花で姿はよく見えないのですが、花枝がゆれているので、分かるのです。
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鳥たちが飛んでしずくのダイビング
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前橋山王小5年 むとう裕子
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【評】雨のしずくをたたえた木の枝でしょう。鳥が飛び立つと、しずくが落ちるのです。「ダイビング」のたとえ表現がおもしろい。
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卒業式涙ひとつが勇気になる
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下仁田小坂小6年 斉藤 典明
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【評】卒業の涙は六年間が充実していたからこそのものでしょう。そして、その涙が次の生活への勇気を与えてくれることを感じています。
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一年生桜の花びら私にくれた
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前橋桃川小6年 藤井 菜々
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【評】一年生の世話役の六年生。「花びら」は、一年生のお礼の気持ちでしょう。一年生のかわいらしさと、それが分かる六年生のすてきな句。
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木のえだが忘れ物のジャンパーもっている
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前橋桃川小6年 鯉渕 優介
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【評】誰かが、木の枝にかけておいたものでしょう。かけられた木は、誰かこのジャンパーを忘れていませんかと呼びかけているように見えます。
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登校班桜の天上桃の木川
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前橋桃川小6年 高柳亜理沙
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【評】「天上」は「天井」でしょうか。桃の木川沿いの桜並木の花トンネルをくぐっての登校です。楽しい、心の弾みが分かるような句です。
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風の子が花びら取りっこ大さわぎ
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前橋大室小6年 奥野江理奈
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【評】風に舞う桜吹雪。それは風の子どもが、花びらを取り合っているためだと考えました。桜吹雪が一層楽しく、美しく見えてきます。
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春の雨かさに桜がついている
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前橋二中1年 青木 拓也
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【評】桜を散らす春の雨。その下を通ってきた傘には、花びらが付いていました。惜春の情と言いますが、思いはこんな時に生まれます。
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メロンパン食べながら行く木の下を
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前橋二中2年 小林 孝文
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【評】「メロンパン」と具体的に書けたのですから、「木の下を」も、桜とか夏木立とか、具体的な様子で書けるともっとよくなります。
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一年生白いシューズが光ってる
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吉井入野中2年 渡邊のぞみ
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【評】何から何まで新しいもので身を固めた一年生。その中でも、「白いシューズ」に一年生らしさを発見したのが作者です。感性がいい。
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夜桜を部活帰りに見上げてる
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中之条中2年 宮内 杏子
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【評】桜のもとで、部活動をしていたのかもしれません。でも、花を見る余裕はなかったでしょう。部活の後のほっとした気分で見る夜桜。
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セカンドで笑っているよたんぽぽが
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中之条中2年 阿部 椋汰
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【評】二塁付近に咲いたタンポポ。「笑っているよ」がほのぼのとしています。立派な球場ではなさそうですが、楽しい球場でしょう。
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太陽と青空にあう日曜日
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中之条中2年 唐沢 翔太
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【評】「あう」の表現がおもしろい。もちろん、日曜日以外にも会っているはずですが、日曜日の気分があうことを感じさせるのです。
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こいのぼり輝く星へ口開ける
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中之条中2年 平形友里香
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【評】大きな口が星に向けられて、今にも飲み込みそうなこいのぼり。夜のこいのぼりの句はあまり見かけません。それだけでも手柄です。
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桜さきテニスコートをてらす朝
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渋川小野上中2年 横山ゆかり
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【評】「てらす朝」がいい。「花明かり」という言葉がありますが、朝の空気と花の明るさがひとつになった爽やかさが感じられます。
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消しゴムの角が四角い四月かな
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渋川小野上中2年 新井 美晴
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【評】「四角い四月」の「四」の字が消しゴムの四角に見えてくるような作品。新学期の新たな気分も感じられて楽しい句です。
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空高く希望ふくらむ桜風
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東吾妻原町中2年 南雲 暉
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【評】「桜風」という言葉は初見。作者の造語なのでしょうか。美しい言葉です。新学期を迎えた心の輝きを感じさせる句となっています。
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せかそうかあたまが見えるふきのとう
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渋川北中2年 高橋 望
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【評】寒い時期の植物の成長はゆっくり。フキノトウも頭が見えてから大きくなりません。「せかそうか」といっても慌てないのがフキノトウ。
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一面に広がる桜風にゆれ
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渋川北中2年 永井佐和子
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【評】この句の「桜風」は「広がる桜」「風にゆれ」と切れるもの。何本もの桜の木の花の空間は明るいものです。風で桜の光がゆれます。
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花びらが自由をもらい風にのる
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渋川小野上中3年 野村 健太
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【評】「散る」というとネガティブに響きますが、それを「自由をもらい」とポジティブにとらえています。「風にのる」につながります。
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夏来いとノートの落書き消して待つ
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渋川小野上中3年 斉藤 千尋
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【評】ノートの落書きを消す行為と、夏を待つ気持ちとの接点を探すのは難しい。しかし、その謎がこの句の魅力。感性のいい句。
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晴れの日の春昼の祝い飛行機雲
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高崎片岡中3年 松井 理貴
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【評】春の晴れ渡った空。そこに残された「飛行機雲」に「祝い」の気持ちを見つけた感性がいい。春の気分が感じさせたものでしょう。
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雪柳雨のしずくではずみだす
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高崎片岡中3年 松本小夜子
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【評】釣り竿のようにしなっているユキヤナギの細い枝は、少しの雨にも反応しそうです。「はずみだす」の表現が巧みです。
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池の中スポットライト花筏(いかだ)
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高崎片岡中3年 笹口 和秀
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【評】池にできた花筏。丸く集まった花びらは、池にスポットライトが当たっているように見えるのです。若い感性でないとできないたとえ。
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光る朝春が風の音(ね)歌いけり
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東吾妻原町中3年 千田 高央
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【評】春の朝を「光る朝」と表現。言葉の切れ味がいい。「春が風の音」を(あるいは「で」)歌うという屈折表現も、詩表現として巧み。
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