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夜の道車の中は宇宙船
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前橋山王小5年 小出 ゆき
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【評】灯りのない道路でしょう。真っ暗闇の外に、車のライトと計器が点灯しているばかり。車が宇宙船に感じられる瞬間。発想がおもしろい。
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アジサイは庭にかかったにじみたい
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前橋桃川小6年 高柳亜理沙
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【評】アジサイの花の色の変化を、虹に見たてました。いく株かあって、それぞれ違った色に咲き分けてもいるのでしょう。
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家帰り日焼けしたなと思いこむ
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前橋大室小6年 南雲 由衣
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【評】「思いこむ」がおもしろい。今日一日の活動を振り返っての気持ちが、そう思わせているのです。日焼けも本当にしているのでしょうが。
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せん風機一人じめしてるうちの犬
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安中安中小6年 町田 結那
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【評】一緒に生活する室内犬でしょう。人間と同じ意識で生活している犬には、扇風機を使うことに何の遠慮もありません。
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春の暮れ暗くなるまで外にいる
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安中安中小6年 時澤 緑
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【評】「暗くなるまで」に、日脚が伸びた春が感じられます。冬はあっという間に暗くなってしまうのに、春には「まで」の余裕があります。
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手ぶくろをつけてころがす雪の玉
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安中安中小6年 小寺 洸嵩
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【評】「手ぶくろをつけて」に、大きな雪の玉になるまで転がそうという決意が感じられます。手ぶくろの準備は気持ちの準備でもあります。
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とぼけ顔えさを吸い込む金魚たち
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前橋大胡小6年 阿部美紗稀
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【評】金魚の捕食を観察。その瞬間「とぼけ顔」に見えることを発見。たしかに、口を大きく開けて伸ばし、寄り眼がちだったでしょうか。
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梅雨空の雲にしみこむ日の光
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草津草津小6年 加藤 徹郎
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【評】一面の梅雨雲。太陽の光は、梅雨雲の中に染みこむように届いているはずなのですが。日光を恋う思いが描いている情景です。
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雨降れば太陽もきっとたいくつだ
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前橋笂井小6年 井野 遙
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【評】「太陽も」ですから、「作者」ももちろん退屈しています。雨雲の向こうの太陽を想像し、退屈顔まで想像しています。おもしろい。
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なめくじが地面にししゅうをしているよ
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前橋若宮小6年 津田 千晶
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【評】ナメクジの歩いた後に残る跡を、ししゅうに見たてました。薄いレース生地のししゅうを思わせます。発想がユニークな句です。
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江の島の海の満ち引き月涼し
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前橋荒牧小6年 千田 瑞穂
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【評】大人が作った俳句と言っても通用する骨格のしっかりした作品です。「月涼し」は夏の月の表現。難しい季語をよく使いこなしています。
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麦そよぐ春のうららの子供かな
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前橋荒牧小6年 天海 達詠
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【評】青麦が春風にそよぐさまを「春のうららの子供」と表現。歌曲「花」を下敷きにしたと思われる表現もリズムを与えています。
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初夏の夜ねむれぬ風の悪だくみ
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六合中1年 市川 昌樹
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【評】眠れないのは作者だけではなく、風もまた眠れないのだと言う。夜眠れない風は、良からぬ謀議を重ねているだろうとは想像力の世界。
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あさがおの大きな口に指入れる
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渋川小野上中1年 野村 千夏
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【評】「指入れる」は、アサガオの花に惹ひかれての無意識の行動でしょう。「大きな口」に見えたときからアサガオの世界にはまっています。
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初夏の風僕の耳元過ぎていく
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六合中2年 田所 鉄平
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【評】風は聴覚で感じ、触覚で感じるもの。「耳元」はその両方を感じることができるところになるでしょう。ささやくようなかすかな風。
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暑さからテニスコートを渡る蛇
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渋川小野上中3年 飯塚 麻衣
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【評】題材がおもしろい。テニスコートという逃げ場も隠れ場もないところに出てきた蛇を「渡る」という言葉で的確に表現しています。
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授業中集中力を蝉が消す
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渋川小野上中3年 野村 詩織
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【評】題材としては投稿の俳句の中にもよくあり、類想が多いものですが、「集中力を蝉が消す」の表現は個性的で巧みです。
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最終回僕らの夏は泣いていた
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渋川小野上中3年 野村 政貴
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【評】最終回のドラマは不明ながら、敗れて夏の大会を終えたのでしょう。でも、ここまで来なければ見られなかった夏のドラマなのです。
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天井へ頭近づき梅雨あける
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渋川小野上中3年 飯塚 泰志
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【評】ぶつかるような長身でないかぎり、天井に近づく頭を日常生活で意識しないでしょう。小さな非日常意識と梅雨明けの取り合わせの妙。
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紫陽花や月に色づき日にあせて
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前橋荒砥中3年 信澤 未来
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【評】蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」の「本歌取り」でしょうね。それにしても紫陽花に配した「月に色づき日にあせて」は巧み。
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