鈴木伸一選

2006年9月6日上毛新聞掲載


ひまわりやぬぎすてられしユニホーム
渋川青翠高1年 木暮 真美
【評】描かれた情景そのものに青春性が色濃く漂い、とても魅力的です。「ぬぎすてられし」に、どことなく翳(かげ)りが感じられるところもいい。
朧月闇に浮かびし道標
渋川青翠高1年 大森  俊
【評】闇に浮かび上がる道しるべ。実景であると同時に、作者の心の中にあって、進むべき道を指し示してくれているものとも受け取れます。
向日葵のように大きく育つ夏
渋川青翠高1年 宮崎 清孝
【評】夏は、四季のうちでも、とりわけ豊かな生命力を感じさせる季節。作者自身はもとより、あらゆるものが大きく成長してゆくのです。
短夜に我の心は影の中
渋川青翠高1年 角田 祐輔
【評】「短夜(みじかよ)」は、夏の夜の短さを言った季語。暑さで寝苦しく、すっきりしない気分が、「影の中」という表現に暗示されているようです。
耳たててすがすがしいよ春の風
渋川青翠高3年 大谷あゆみ
【評】耳のあたりを、心地よい春風が吹いてゆきます。作者は何だかウサギにでもなったような気分で、「耳たてて」と言ったのでしょう。