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子規の忌に一つ目標立てにけり
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前橋西高1年 向後 麻衣
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【評】目標が正岡子規に関係するかどうかは不明。しかし、子規は志の人だったことは確か。自分の志を問うのには相応しい人でしょう。
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堂々と黒々歩く甲虫
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熊谷女子高1年 野口美由紀
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【評】いたってシンプルな甲虫(かぶとむし)の描写。それゆえに甲虫の存在感を表現することに成功しています。小さな昆虫に感じる大きな存在感の不思議。
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草むしりふき出す汗を自慢する
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熊谷女子高1年 百瀬 綾花
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【評】汗も一定限度を超えると、自慢の種になります。自分の熱心な草むしりの態度をアピールするのに、これ以上のものはありません。
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夏の猫私の日陰も占領中
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熊谷女子高1年 村田 夏姫
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【評】「私の日陰」は、私自身の影とも、私が入ろうとしている小陰とも読めます。前者の方が動くに動けない作者の顔が浮かんで愉快。
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自転車に乗って夕焼け空を飛ぶ
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熊谷女子高1年 野田 茉李
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【評】「自転車に乗って」から「夕焼け空を飛ぶ」への飛躍がおもしろい。現実から想像の世界へ簡単に渡ってみせてくれています。
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始業式十人十色の日焼け跡
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熊谷女子高1年 平山万里子
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【評】「十人十色」を、文字通りそれぞれ違った肌の焼け具合に転じて表現したもの。それぞれ違った夏休みの過ごし方の名残を見ています。
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ドアひらき人と熱気が乗車する
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熊谷女子高1年 大塚友加里
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【評】冷房の効いた電車のドアが開くと、外の暑い空気は一気に押し寄せます。それを人と同じ「乗車」に見たてたところが表現の妙。
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夕暮れをアゲハ蝶が横ぎった
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熊谷女子高2年 三村 春奈
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【評】「夕暮れ」は、時間と空間の両方が意識されているようです。アゲハ蝶には何かの啓示を感じますが、作者にもその意味は不明。
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長電話麦茶のグラス結露して
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熊谷女子高2年 斉藤 玲香
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【評】冷たい麦茶をグラスに注いでからの電話。長電話のための準備だったのかもしれません。グラスに結露を見いだす視点がいい。
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この夏の思い出たちは色褪せず
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熊谷女子高2年 山鹿 由莉
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【評】「色褪せず」が巧み。過ぎ去った夏。しかし、充実して過ごした日々は、忘れることのできない思い出となって、鮮明に残るのです。
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風鈴の明るく影のありにけり
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熊谷女子高2年 飯田 智香
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【評】高浜虚子の「帚ははきぎ木に影といふものありにけり」を思い出させます。「明るく影の」が巧みな表現。明るい場所に吊つるされる風鈴の描写です。
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赤とんぼすうっと逃げて憎らしい
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富岡実高3年 時田 美保
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【評】「憎らしい」は、ストレート過ぎる表現ですが、トンボに逃げられた直後は、みなこんなストレートな感情に支配されることでしょう。
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