鈴木伸一選

2006年10月4日上毛新聞掲載


かけっこでとんぼいちばんぼくにばん
高崎城山小1年 やまもとかいと
【評】本当は、自分が一ばんだったのですが、それよりもトンボのほうがはやかったと書いたところに、かいとくんのやさしさを感じました。
たのしみさうんどうかいとおべんとう
高崎城山小1年 そりまちあさと
【評】はじめての小学校のうんどう会です。あさとくんは、きっとおいしいおべんとうをもりもり食べて、いっぱいがんばったことでしょう。
かたつむりわたしはさわったことがある
伊勢崎殖蓮二小1年 藤崎 花帆
【評】こんなふうにさわったりしながら、いろんなことを一つずつおぼえてゆくのが大事。さわってみたカタツムリは、どんな感じでしたか?
そらにむけたまいれいっぱいいれるんだ
前橋山王小1年 もろだともき
【評】かごにむけてではなく、空にむけて玉をなげるというのが、とてもいいなあ。玉いれを心からたのしんでいることが、よくわかります。
あきはやっぱりどんぐりがおっこった
前橋山王小2年 金子  誠
【評】誠君にとって、ドングリが落ちてくることが、秋の合図なのです。「やっぱり」というひと言に、秋を発見したうれしさが出ています。
秋の地球木の実が茶色に光ってる
前橋山王小4年 ひ口 一き
【評】「秋の地球」というスケールの大きな発想がいい。秋になれば、たくさんの木の実が生(な)る。こうした豊かな自然を大切にしましょうね。
なにもないつくえの上にぶどうがひとつ
前橋山王小4年 崎元  柊
【評】一つぶのブドウが、まるで絵のように印象的に描かれています。どうして机の上に置かれているのか、いろんな想像がうかんできます。
おうえんはあせがいっぱいでてくるよ
高崎国府小2年 なかじましゅうや
【評】運動会でしょう。むちゅうになっておうえんしていると、自分が走ったりするより、かえってあせが出てくるというのです。なるほど。
うんどう会あせといっしょに走るんだ
高崎国府小2年 八木ゆうと
【評】ながれるあせが、ゆうと君の一生けんめいさをものがたります。いっぱいあせをながして、運動会の思い出をたくさん作ってください。
はちまきをキュッとまいたらうんどうかい
高崎国府小2年 住谷 舞歩
【評】はちまきをまくと気持ちが引きしまって、さあがんばるぞ、ってしぜんと思いますね。はちまきは、力を生み出すまほうの道具みたい。
あきの空どんぐりいっぱいとろうかな
高崎国府小2年 山本こうき
【評】秋の楽しみの一つに、ドングリひろいがあります。これからいっぱいとるぞ、というこうき君のワクワクした気分が、よく出ています。
えんそくはみんなうたってあるいてる
高崎国府小3年 金井 彩花
【評】クラス全員で歌をうたいながら、目的地まで歩いたのです。みんなの気持ちが一つになった、すてきな遠足だということがわかります。
秋の風ふんわりふく日は運動会
高崎金古南小3年 とみざわあゆみ
【評】がんばるぞ、負けないぞ、というのとは、少しちがうふんい気の俳句。もっとおだやかな気持ちで、運動会を楽しんでいる感じですね。
新学きわたしもひまわりもくびたれる
前橋粕川小3年 石島 千紘
【評】夏休み明け何日間かは調子がもどらず、ちょっと気持ちが落ちこむこともありますね。でも、すぐに元気になるから、だいじょうぶ。
かぜの音わたしもいっしょにのってるよ
前橋粕川小4年 阿久沢明音
【評】想像力を働かせれば、私たちは風にも雲にも乗ることができます。いろんなものに乗って世界中を回れたら、ほんとにすてきですね。
カナブンがあみ戸にとまって家族団らん
前橋粕川小4年 戸塚将太郎
【評】家族みんなが集まり、楽しい時間を過ごしているのです。あみ戸にとまったカナブンも、楽しそうだなあ、と思っていることでしょう。