鈴木伸一選

2006年11月29日上毛新聞掲載


おつきさまぼくがはしるとついてくる
渋川白ばら幼稚園年中 とどころけんと
【評】ふしぎだなあ、とかんじることから、はいくはうまれます。これからもまわりをよくかんさつして、ふしぎをはっけんしてくださいね。
さんすうのテストまんてんくりごはん
前橋荒子小1年 高坂 貴枝
【評】まんてんがとれた日のクリごはん。あじも、きっとまんてんのおいしさだったことでしょう。貴枝さんのうれしさが、よくわかります。
いろいろないろがならぶあきの山
高崎城山小1年 たにともき
【評】てんらん会にならんだ、うつくしい絵を見ているかのような感じがします。どんな色があるか、もっとかんさつしてみるといいですね。
秋の風すうっと体をひと走り
高崎城山小4年 高橋  諒
【評】さわやかな秋風が諒君のからだに当たり、すうっと通り過ぎて行ったのです。それを、「ひと走り」という言葉でうまく表現しました。
バスよりも大きかったよキリンさん
前橋山王小1年 はせがわしん
【評】サファリパークに行ったのかな。すぐそばで見たキリンのびっくりするような大きさを、バスとくらべることで、うまくえがきました。
こねこちゃんねこじゃらしがすきあそびましょ
前橋山王小1年 むとうはやな
【評】「あそびましょ」ということばが、とてもたのしいなあ。どうぶつや草花とすぐ友だちになれるゆたかな心を、たいせつにしましょう。
あきのやまあかきいろちゃいろのおくりもの
前橋山王小1年 たなかりな
【評】うつくしい木の葉は、しぜんがわたしたちにくれた、すてきなおくりもの。このおくりものを、みんなでだいじにまもってゆこうね。
マラソンはくももはずむいきはずむ
前橋山王小3年 茂木 美奈
【評】「いきはずむ」とありますが、くるしいというよりは、むしろリズミカルで楽しい感じ。だから、雲もはずむように見えるのでしょう。
あさがおのたねをたくさんとってよんひゃっこ
前橋大室小1年 いしかわつかさ
【評】「よんひゃっこ」というふうに、数をはっきりと書いたのがよかった。つかさくんはうれしくて、いっしょうけんめい数えたのですね。
おばあちゃんち木のはがだんだんこげちゃ色
前橋大室小2年 のもとねね
【評】校庭などの木でなく、はなれてくらすおばあちゃんのうちの木をえがいたところに、おばあちゃんに対するねねさんの愛情を感じます。
まい落ちる赤いいしょうのもみじの葉
前橋大室小3年 北爪なつ子
【評】きれいな赤いいしょうに着がえて、モミジの葉は枝から旅立ちます。モミジを観察し、「いしょう」という言葉を発見したなつ子さん。
かきの木はおいしそうなの上のほう
前橋大室小4年 さいとうあおい
【評】高くて手が届かないところにあるカキの実だからこそ、よけいおいしそうに見えるんじゃないかな。ユーモラスな書き方がいいですね。
秋の虫うちのしばふでうんどうかい
渋川北小2年 とどころなな
【評】いろんな虫が、まるでうんどう会みたいに元気に動きまわっています。ななさんのおうえんも、きっと虫たちにとどいたことでしょう。
ほしがきができたら先生にあげたいな
高崎国府小2年 長谷川和輝
【評】先生は、きっとなみだが出るくらいよろこんでいます。ほしガキが食べたいからじゃないよ。和輝君のやさしさがうれしいからです。
あきのかぜこころのなかにもふいている
高崎国府小3年 根岸 侑加
【評】自分の心の中を表現するのって、むずかしいけど、とても大事なこと。この秋風は、さわやかな感じかな、ちょっとさびしい感じかな。
初めてそめたあいぞめは海の色ににているね
前橋粕川小4年 大沢 力也
【評】はじめてのあいぞめ体験の感動が、「海の色」という言葉に、よくあらわれています。たからものとして、ずっと大切にしましょうね。
きくの花きいろの色でそまってる
高崎堤ヶ岡小4年 佐復 祐美
【評】たくさんのキクの花が、黄色くきれいにさいています。それを見ている祐美さんも、何だか黄色にそまっているみたいに思えてきます。