|
ゆうやけこやけちょっとてれてるみょうぎ山
|
|
前橋山王小5年 寺沢小枝子
|
 |
【評】「ちょっと」という一言が効いています。「すごく」とか「とても」とかだと、大げさになり過ぎて、実感に欠けてしまいますものね。
|
 |
|
秋の雲巨人がすもうのけいこする
|
|
高崎金古南小6年 今井 仁貴
|
 |
【評】巨人みたいに大きな雲が、秋空に浮かんでいます。それがぶつかり合うように動いてゆく様子を、すもうのけいこに見立てたのがいい。
|
 |
|
夢の中ほのかにあかるい雪の夜
|
|
高崎国府小6年 堀込 杏樹
|
 |
【評】雪明かりが、夢の中までほのかに明るくしているというのです。現実と夢とが溶け合ったような、とても美しい詩情を感じさせる作品。
|
 |
|
いわし雲青い山までひとっ飛び
|
|
前橋大室小6年 神沢 美穂
|
 |
【評】広々とした秋空いっぱいに浮かぶ、いわし雲。遠くに見える青い山まで、ひとっ飛びで行けると思えるほど、空気も澄みきっています。
|
 |
|
楽器みがき歯みがきみたいにみがいたよ
|
|
前橋笂井小6年 下山 桃子
|
 |
【評】小学校最後の鼓笛隊演奏を終え、自分が受け持っていた楽器を、次に使う人のために心をこめて、ていねいにみがいているのでしょう。
|
 |
|
帰り道夕日の光目にしみる
|
|
赤城養護小児医療センター分校小6年 武石 葵
|
 |
【評】外出先から医療センターへの帰り道でしょうか。作者の心の中にはいろいろな思いがあって、そのために夕日が目にしみたのでしょう。
|
 |
|
大けやき風に吹かれて手を振った
|
|
赤城養護小児医療センター分校中1年 中野美砂輝
|
 |
【評】ケヤキの大木と心を通わせることのできる作者は、とても豊かな感性の持ち主。手を振ったのは、「また明日」という挨拶(あいさつ)でしょうね。
|
 |
|
小春日和冬の言葉と知った冬
|
|
富岡南中1年 加藤 亜美
|
 |
【評】初冬に暖かい日が続くのを、小春日和(びより)と言います。こんなふうにして、日本語の奥深さを少しずつ知っていけたら、とてもいいですね。
|
 |
|
シャーペンのしんが折れたら冬がきた
|
|
中之条中2年 新井実穂子
|
 |
【評】こんなときって緊張の糸が切れて、急に気持ちが萎(な)えてしまうことがあります。そんな心のすき間に、冬の気配(けはい)が忍び込んできます。
|
 |
|
秋の夜私の時間が止まってる
|
|
中之条中2年 山田 礼子
|
 |
【評】作者は、じっと物思いにふけっているのでしょうか。静けさが心にしみる秋の夜だからこそ、停止した時間という感覚も生きるのです。
|
 |
|
真っ青な空と走った冬の朝
|
|
中之条中2年 吉田 知世
|
 |
【評】冷たいけれど、心が洗われるような冬の朝の空気が、とてもよく伝わってきます。軽やかに走る作者の足音が、私の耳にも聞こえます。
|
 |
|
昼は紅夜は輝く冬の木々
|
|
中之条中2年 剣持江里奈
|
 |
【評】冬紅葉の木々でしょうか。昼間は、日差しを浴びて紅の葉を光らせ、夜は夜で、月光や外灯を受けて輝く。何とも美しい情景ですね。
|
 |
|
朝露の光で始まる今日の朝
|
|
高山中3年 林 祐紀
|
 |
【評】「朝露」とあるので、末尾の「朝」は不要。この部分は再考すべきですが、一日が美しい朝露で始まるという感覚自体は、とてもいい。
|
 |