林桂選

2007年1月24日上毛新聞掲載


爽波忌に十年ぶりのフラフープ
前橋西高3年 山田真之介
【評】高校生が波多野爽波を知っていることに驚きました。また、「フラフープ」に、俳句スポーツ説を唱えた作風が重なり、二度びっくり。
鼻寒く感じられるや白秋忌
前橋西高3年 狩野 敬広
【評】白秋の「君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」を踏まえて「鼻寒く」としたのでしょう。白秋忌は十一月二日。
しも柱踏んだ感触かかとにも
育英短大2年 加藤さおり
【評】「かかとにも」がいい。霜柱は足のつま先を使って踏んでいるのですが、その崩れる感覚がかかとまで伝わってきているのです。
登校の子ら騒がせて霜柱
育英短大2年 今井 香織
【評】「子ら騒がせて」がうまい。主語に霜柱をとって使役形で表現し、倒置しています。子供たちの興奮が伝わってくるような表現です。
から松も寒夕焼けの中にかな
育英短大2年 逸見智恵子
【評】下五の「中にかな」の表現はやや落ち着かないところが残っていますが、冬の夕焼けの中に立つ唐松のすっくとした姿が思われます。