林桂選

2007年1月24日上毛新聞掲載


ぶたはよこむいた
伊勢崎殖蓮二小1年 タニカワハルミ
【評】動物園での一こまでしょう。たくさんの種類が一カ所で飼育されているようです。「は」に、ブタ以外の動物のようすも感じられます。
はっぱパラパラみんなでとばしてあそんだよ
伊勢崎殖蓮二小1年 鎌田 有希
【評】「はっぱパラパラ」のことばのリズムがいい。葉っぱが散るようすが、楽しそうに描かれています。遊びが楽しかったことが分かります。
ひるやすみ水たまりとあそびました
伊勢崎殖蓮二小1年 かりのたまき
【評】「水たまりと」がいい。「で」では、水たまりは遊びの道具になってしまいますが、「と」で、大切な遊び仲間になっています。
おふとんもひなたぼっこでおひるねだ
前橋宮城小1年 小屋 夏南
【評】ひなたに干されたふとん。たしかにひなたぼっこです。気持ちよくてお昼寝もしているでしょう。ふとんの気持ちになって考えています。
かたつむりあめのみずでみずあそび
前橋宮城小1年 北爪聡一朗
【評】雨で元気になったカタツムリのようすを「みずあそび」と表現しています。中七から下五の言葉のリズムが気持ちのいい句です。
かまきりはなにを見てるかわからない
前橋宮城小1年 星野 七海
【評】カマキリのこわい感じを、「なにをみてるかわからない」と表現しました。なにを見ているか分からない感覚は、こわさに通じます。
きょうしつそうじでぞうきんがけではしってる
前橋桃川小1年 もりしたかんた
【評】一所懸命そうじをしているのですが、またそれが楽しい遊びのようにもなっています。一年生はなんでも楽しくできる天才です。
やすみのひどんぐりいっぱいひろったよ
前橋桃川小1年 いしだたかや
【評】学校の図工の時間の工作に使うドングリ集めでしょう。「いっぱい」は、友達の分まで頑張ってあつめたからでしょうか。
しょうがっこうあかぎやまがみえてるよ
前橋桃川小1年 あさかこうすけ
【評】小学校から見える赤城山。どこで見るよりも大きく立派に見えているのでしょう。学校への思いも感じられる句になっています。
おちばがねくるくるかごめあそんでる
前橋桃川小1年 かないもえ
【評】まわりながら落ちてくる葉っぱ。かごめかごめの遊びをしているようだというのです。どの葉が後ろの正面に落ちるのでしょう。
一ねんがきらきらてぶくろしているよ
前橋桃川小1年 ふくしまゆうか
【評】「きらきらてぶくろ」は、新しいという意味かもしれません。光る素材の糸を織り込んだものかもしれません。みんなの注目のまと。
わたしたちあかいらんどせるをしょってくる
前橋桃川小1年 すとうありか
【評】学校にランドセルを背負ってくるのはなぜなんだろうと不思議に思ったのでしょう。それとも、元気なようすを表現したのでしょうか。
にじのうえみんながたくさんあそんでた
前橋桃川小1年 天のえりか
【評】「にじのうえ」をどう読むのか、いくつか可能性があってむずかしい。ただ「たくさん」で分かることは、楽しい場所であることです。
おばあちゃんいつもニコニコ子犬みたい
高崎城山小2年 八川 まみ
【評】「子犬みたい」のたとえにびっくり。やさしいお祖母(ばあ)さんの笑顔と、子犬のようすが似ていることに気がつく人はなかなかいません。
うなってるシャリジャリグワッとしも柱
高崎堤?岡小4年 吉田 千乃
【評】霜柱を踏んだときの音をよく聞いて、自分の擬音として表現しています。よく聞いたからこそ「うなってる」と感じられたのでしょう。
ほしがきがどんどん寒さでやせていく
前橋桃川小4年 小菅芽衣子
【評】乾いて小さくなってゆく干し柿。それを寒さのためにやせてゆくと見たてました。寒さに曝(さら)されて甘くなる干し柿をおもしろく表現。
落葉ふむポテチサクサク音がする
前橋粕川小4年 戸塚将太郎
【評】落ち葉を踏む音を、ポテトチップスを食べるときの音にたとえました。あるいは食べながら踏んでいるのかもしれませんね。