鈴木伸一選

2007年4月4日上毛新聞掲載


はるかぜさんさくらをスケッチしにきたよ
前橋山王幼稚園年長 栗原 正明
【評】はるかぜやサクラなど、にんげんいがいのいろんなものと友だちになれるのは、子どもだけにそなわったすばらしいちからなのですね。
このはるははいくで気もちつたえよう
高崎国府小1年 いまいずみなな
【評】ななさんが、はいくに一生けんめい取りくんでいることを、うれしく思います。自分の気もちを、たくさんの人につたえてくださいね。
春の風ぼくの心を泳がせる
高崎国府小3年 北村 和き
【評】あたたかな春風に気分がふわふわとうき立ってくる感じを、「泳がせる」と表現したのでしょう。私も、何だかうきうきしてきました。
ぼんぼりにあかりがついてこわかった
前橋桃川小1年 山ぎしふう花
【評】ぼんぼりのあかりに、おひなさまの白いかおが、ぼうっとうかび上がってくるみたいで、何だかこわいような感じがしたのでしょうね。
いばってるせい高のっぽのえんぴつが
前橋桃川小3年 高橋けい子
【評】ふでばこの中の、つかわれてみじかくなった鉛筆と、おろしたての長い鉛筆。長いほうがいばっているというのが、おもしろいですね。
校ていをいっしゅうするよすなぼこり
中之条小2年 片貝 美紀
【評】風のつよい日の校庭に、びっくりするほど大きなすなぼこりが立ったのです。「いっしゅうするよ」で、そのようすがよくわかります。
五七五二組のピアニカながれてる
伊勢崎境剛志小2年 村い 文か
【評】みんなで俳句を作っていたら、となりの組からけんばんハーモニカの音がながれてきました。俳句も音楽も、リズムよくいきましょう。
はれの日においもさんとってあたたかい
伊勢崎境剛志小2年 はせ川りな
【評】おイモに、ちゃんと「さん」をつけて表現しているところに、りなさんのやさしさが出ています。おイモも、何となくうれしそうです。
1年生早くおいでよ新校しゃ
前橋大胡小2年 あくざわゆうと
【評】ピカピカの新校舎が、一年生たちが来るのを、今か今かとまっています。もちろん、ゆうと君も同じ思いで楽しみにまっているのです。
あたらしいなわとびのいろブルーだよ
前橋大胡小3年 井戸口華菜
【評】青は、華菜さんのすきな色なのかな。ちょっと自慢そうな表現が楽しいし、すきな色のなわとびなら、うまくとべそうな気もしますね。
春がきたプカプカ風がふいてきた
前橋山王小2年 金井 みお
【評】ふつうは風がふくのを「プカプカ」とは表現しませんが、この俳句を読むと、春風の気持ちよさにはぴったりだなあ、と思えてきます。
じぶんで作るココアの味すごくうすい
前橋山王小3年 田部井愛葉
【評】自分でいれたココアはあまりおいしくないのに、お母さんがいれると、とてもおいしいのです。お母さんって、やっぱりすごいよね。
一年生きいろいぼうしのちゅうりっぷ
前橋山王小3年 茂木 美奈
【評】一年生の黄色いぼうしが、チューリップのように見えたのでしょう。一年生の子どもたちも、かわいくて、まるでチューリップみたい。
キンギョ草金魚を夢に育ってる
前橋山王小4年 栗原 有加
【評】花のかたちが金魚の泳ぐさまに似ているキンギョソウが、本物の金魚になるのを夢見ているという、とてもロマンチックな俳句です。
新一年生は教室がおはなになっている
高崎城山小3年 しじょうりさ
【評】新しい一年生をかんげいして、教室が紙のお花などでかざられているのでしょう。まるでお花ばたけのような、楽しいふんい気ですね。
春の風春のきぶんをとっとくよ
高崎城山小3年 ほりこしゆうや
【評】あたたかな風がふいて、春らしいうきうきした気分になったゆうや君。せっかくのいい気分を、大事にとっておきたいというわけです。