林桂選

2007年6月6日上毛新聞掲載


くまんばち春の小みちをついてくる
沼田薄根小2年 青木 亮子
【評】「くまんばち」は、熊蜂のことでしょう。花の蜜に集まる大型のおとなしいハチ。花にあふれた春の小径(みち)は、ハチの道でもあるのです。
春のうみカニが元気でつかまらない
前橋山王小2年 あさおかまい花
【評】カニの元気なようすに、「春」を見つけました。小さなカニなのでしょうが、春を迎えて元気いっぱいに張りきっているのです。
松本城上へ行くと山真っ白
前橋山王小3年 城田 正輝
【評】「上へ行くと」は、天守閣に登るという意味でしょう。高い視点からは残雪をいただいた信州の山々が見えるのです。
長ぐつで大きな空を歩いてる
前橋山王小3年 岡本 和紗
【評】「大きな空」はいっぱいの水たまりに映った空なのでしょう。水たまりを歩くことが、空を歩く感じなのです。表現の省略が効いた句。
わたしのそらゆれろよゆれろそらのみち
前橋山王小3年 中じまみいや
【評】リズムのいい句です。ブランコに乗っているときの歌のようでもあり、空に吊(つ)り橋のような道を思い描いているようでもあります。
日曜日いつも遊んでくれる兄
前橋大胡小4年 摩庭 秀平
【評】「いつも」「くれる」にお兄さんへの感謝と、大好きな気持ちが表れています。お兄さんと遊ぶ日曜日が待ち遠しいのでしょう。
なの花やモンシロチョウのかくれんぼ
高崎城山小4年 鈴木  葵
【評】菜の花を飛び回るモンシロチョウの姿を、かくれんぼをしているように感じたのです。花に隠れてはまた次の花へ飛び立ちます。
さくらまうたいこの音色がすきみたい
前橋桃川小4年 武井 里央
【評】たいこの音に合わせるようにして散る桜。たいこの音を選んであわせている感じなのです。「音色」に丁寧な表現が見てとれます。
五月晴れリレー大会せまってる
群馬大附小4年 鶴田 ゆみ
【評】晴れた五月の空。運動日和のさまにリレー大会が近いことを実感します。リレー大会の日もきっとこんなお天気なのでしょうね。