鈴木伸一選

2007年6月13日上毛新聞掲載


しばざくらちいさくてもがんばるよ
前橋大室小1年 やまぐちくるみ
【評】花は小さくても、シバザクラはいっしょうけんめいさいています。そんなシバザクラを、わたしたちもみならわなければいけませんね。
春風はやさしくこたえてくれました
前橋山王小2年 はぎわらゆかり
【評】そよそよとふく春風は、本当にやさしい感じがします。童話みたいな「こたえてくれました」という言いかたが、とてもすてきですね。
おばあちゃんのはたけはなんでもそろうやおやさん
前橋山王小3年 臼田 沙紀
【評】まるでやおやさんみたいに、いろんな野菜をいっぱい作っているおばあちゃん。そんなおばあちゃんが、沙紀さんは大すきなんですね。
えい画かんひんやりつめたい夏の時
前橋山王小3年 新い 花音
【評】私も映画館によく行きますが、れいぼうのきいたたてものの中で、すきな映画をみているときって、ほんとにしあわせ、って思います。
なつやすみうみはつめたいけどあつい
高崎金古南小3年 田島 拓実
【評】海の水のつめたさと、てりつける太陽のあつさ。「つめたいけどあつい」という表現で、夏の海水浴場のようすをうまくえがきました。
はるがきたはるのみちにはなにかある
高崎金古南小3年 久保万由子
【評】読者も、いろんな「なにか」を想像してみます。そのどれもが、心がぽかぽかしてくるものだと思われます。だって、春ですものね。
五月晴れ足がかってに動き出す
高崎国府小3年 八木ゆうと
【評】五月晴れのすがすがしさに、家の中でじっとしてはいられなくなったのです。「足がかってに動き出す」に、なるほど、と思いました。
曲ってるやっぱりぼくらの田んぼかな
高崎国府小4年 金井 蓮也
【評】授業で田植えをしたのでしょうが、作業が終わってながめてみたら、苗の植え方がふぞろいだったのです。それもまた楽しいけどね。
さむい日にうえたたねたちふた葉出す
前橋大胡小4年 小池 優希
【評】まだ寒いうちに植えたたねが、春になって、元気にふた葉を出しました。それを見ると、何だかこちらまで元気になってくるようです。
ぶらんこや毎日キコキコ風がこぐ
前橋桃瀬小4年 黒沢 月乃
【評】乗る人のあまりいないブランコなのでしょうか。風にゆれている様子も、キコキコという音も、ちょっとさびしそうな感じがします。
この雪は冬の終わりをつげる雪
前橋総社小4年 大山 法代
【評】雪の降りじまいを、「なごり雪」などとも言います。いよいよ本格的な春になるという喜びの半面、どことなくさびしい気もしますね。