林桂選

2007年6月20日上毛新聞掲載


ほじょりんをとったわたしはつばめみたい
群馬大附幼稚園年長 品川 瑞華
【評】補助輪を外して自分の力で乗れるようになった自転車の感覚を、「つばめみたい」と感じとりました。速くてスイスイなのです。
お日さまはなかなかおうちにかえらない
前橋山王小2年 あら木まなみ
【評】たしかにお日さまは朝の空にのぼると、夕方まで一日中空の上で遊んでいます。「なかなかおうちにかえらない」は、おもしろい発見。
にわのきがゆらゆらささやくあそぼうよ
前橋山王小2年 山田すずか
【評】風にそよぐ小枝が外遊びに誘っているようです。庭には、気持ちのいい風、まぶしい光が待っているにちがいないのです。
いもうととひみつでかったカーネーション
前橋山王小2年 かばさわみく
【評】母の日のプレゼントのカーネーションを、妹さんとお金を出し合って買ったのです。もちろん、お母さんを喜ばせるためにナイショ。
たんぽぽは遠くでみても光ってる
高崎国府小3年 後閑理瑛子
【評】明るい黄色は遠くからでも目につきます。タンポポの黄色い花も同じ。遠くからでも見えます。「光ってる」としたところがうまい。
ふで箱はえんぴつたちのお母さん
前橋桃瀬小4年 黒沢 月乃
【評】「お母さん」と言われると、筆箱は鉛筆を守り、いつも抱き締めている「お母さん」のように見えてきます。たとえがおもしろい。
雨ふって体育の時間さくらちる
前橋桃瀬小4年 久保 葵衣
【評】雨のために校庭で体育の授業ができなくなってしまったのでしょう。ようすが気になる校庭には、雨に打たれた桜が散り急いでいます。
春の風お花といっしょにおりてくる
前橋桃瀬小4年 海沼みきな
【評】風に舞い散る桜の花びら。その舞うようすを風が花びらと一緒に降りてきていると表現しています。最後まで舞う姿が想像できます。
せんせいはでっかいえんぴつもっている
前橋桃瀬小4年 井田 結香
【評】どのくらい大きくて、何に使っているのでしょう。「大きい」ではなく「でっかい」なのが、井田さんの気持ちを表しています。
読書して入りたくなる本の中
前橋桃瀬小4年 桑名ひかり
【評】夢中になって読む本。登場人物になったり、その友だちになったりしたくなります。「入りたくなる」に思いが込められています。
うちのカメそうじしてるときにげまわる
前橋桃瀬小4年 石関 遼介
【評】カメを飼っている水槽のそうじでしょうか。そうじも、カメにとっては一大事変。必死ですが、人間には、そうは見えないのでしょう。
春やすみちょうちょつかまえにがしたよ
前橋大胡小4年 田中  結
【評】春休みに出合ったチョウは、今年最初のものでしょう。珍しくて捕まえたのですが、また珍しいので逃がしてあげたのです。
空見るとだんだん元気がわいてくる
前橋山王小4年 落合 桃香
【評】一番元気なまっ青な空でしょう。広いというだけでも、なぜか元気がもらえます。「だんだん」に空を見ている時間が感じられます。
幸せだこのさくらの木ゆめのよう
前橋総社小4年 戸所たい生
【評】満開の桜の木なのでしょう。桜の木がまるで夢そのものの存在に思えるというのです。桜の花の美しさのたとえ表現としてうまいです。